<Vポイント×SMBCレディス 事前情報◇19日◇紫カントリークラブ すみれコース(千葉県)◇6731ヤード・パー72>
先週の「台湾ホンハイレディース」で通算2勝目を挙げた菅楓華は、2週連続優勝を目指す。慣れない異国に加え、強風、傾斜の強いグリーンと対峙した戦いを終え「3試合目だけど頭、体力は(疲れが)きている」とも話すが、開幕前日は元気いっぱいに調整した。
その先週は、出場選手唯一のアンダーパー(-5)で勝利。「3日目に大きくスコアを伸ばせて、最終日も崩さないよう集中できた。難しいコースをアンダーで回り切れて自信になりました」と、これが今週にもつながりそうだ。そしてなにより、この1勝によって今後の戦いへの“指針”ができたことも大きい。
ここから大きな目標になるのが「海外のメジャー大会にスポットで参戦する」ことだ。大舞台でのプレーをイメージしながら、日本ツアーを戦っていく。最初の標的に挙げたのが、6月4~7日に行われる「全米女子オープン」(リビエラCC/米カリフォルニア州)だ。予選会を経ずにチケットを入手できるのは3月23日、5月25日時点の世界ランク上位75位までの選手だが、菅は先週の優勝で16ランクアップして現在同61位。チケットを手繰り寄せる、大きな優勝にもなった。
そして全米とともにターゲットに掲げたのが、7月30日~8月2日の「AIG女子オープン」(全英、ロイヤルリザム&セントアンズGC/イングランド)だ。「まだ現地に行ったことがないので、そういう経験をしたい」。この他のメジャーも日本での活躍が、その道を開く。“未知への挑戦”が、ここからの大きなモチベーションになっていく。
昨年のメルセデス・ランキングは4位。そして、今年も現在480ptで1位に立つ佐久間朱莉に次ぐ2位(376pt)につけており、女王候補のひとりにもなる。シーズン開幕直後ということもあり、戴冠への意識は「まだ、ない」とも話すが、目指すべき場所には設定している。
「2戦目の4日間大会で優勝できた。去年もチャンスにつけていた時はあったので、“いける”という手応えは感じています。ここからどんなゴルフができるかは分からないけど、目の前で佐久間さんのプレーを見て勉強もさせてもらってる。刺激をもらいながら、食らいついていけるように」。昨季女王の背中も、標的のひとつだ。
「いままで単独首位でスタートしながら、(スコアを)落として優勝できなかった経験もある。先週はそれを思い出しながらプレーできました。初優勝とは違ううれしさもあるし、回りながら成長も感じられました」。台湾での経験は、20歳に大きな自信を与えた。胸を張って、千葉の難コースでもプレーすることができる。
先週の優勝会見の席で5600万円超の優勝賞金の使い道を聞かれた際、「ガチャガチャを無限に回したい」と話し、会場の笑いを誘った。ただこの実行は「宮崎に帰れてないのでまだです」と笑顔。どこでも楽しめそうな気もするが、「東京のは嫌なんです。宮崎のが慣れてるのもあるし、何があるかとか配置も把握しているので、宮崎でしか回したくない」と言って、また笑いを引き出した。来週は、その地元・宮崎が舞台の「アクサレディス」も待っている。
メジャー、女王、そしてガチャガチャ―。春先の1勝が、菅のやる気を増大させるものへと導いている。(文・間宮輝憲)
