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「悔しい、本当に悔しい」 5年ぶりの予選通過を逃した諸見里しのぶの“手応え”

地元沖縄出身の諸見里しのぶが2日間の戦いを終えた。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年3月3日 18時32分

諸見里しのぶは地元で予選落ちとなった
諸見里しのぶは地元で予選落ちとなった (撮影:福田文平)

<ダイキンオーキッドレディス 2日日◇3日◇琉球GC(沖縄県)◇6560ヤード・パー72>

「本当に悔しいです」。昨年の今大会以来1年ぶりのツアー出場となった36歳の諸見里しのぶは、ホールアウト後に「悔しい」を連発した。初日44位タイと予選通過圏内で終え、2018年の「マンシングウェアレディース東海クラシック」以来、16試合ぶりの予選通過を目指したが、2日続けて「74」でトータル4オーバー。2打及ばず涙を飲んだ。

09年に6勝を挙げて賞金ランキング2位に入るなど、国内女子ツアー通算9勝を誇る諸見里は、肋骨痛に悩まされて19年を最後にツアーの出場権をかけたQTには出場せず、ツアーの一線を退いた。現在はテレビ解説や日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のコースセッティング担当を務めているが、地元であり所属先の今大会だけは、主催者推薦選手として21年から3年連続で出場している。

久しぶりの週末のラウンドを目指して10番から出たこの日は、前半3バーディ・3ボギーで折り返す。後半に入っても5番を終えて2オーバー。予選通過が見えた矢先の6番、7番で痛恨の連続ボギーを叩いた。

1年ぶりの試合を振り返ると「全体的にパッティングがすごくショートして入ってくれなかった。最終的なスコアを見ると6番、7番のボギーかなと思うんですけど、勝負どころのパットが決められず、流れを自分のモノにすることができない2日間でした」。3メートル前後の距離をほとんど決められず、改めてパットの重要性を感じた。

ただ収穫もある。ショットの状態は「7~8割」としたが、「まずまずいいところに乗ってくれたりもした、コースマネジメントがうまくいってくれたところもある。1つ1つの安定感は上がってきました。(3メートルほどのパットが)少しでも入っていれば流れはアンダー(パー)に持っていけられたと思います」。昨年は2日間で4つ、一昨年は2日間で1つしか取れなかったバーディは、今年は6つと増やせたこと、過去2年よりバーディチャンスを増やせたえたことには手応えがあった。

ツアーの一線から退いたことで「自分のゴルフを見つめ直すことができています。クラブに頼る、クラブに助けてもらうことも大事」と20代の頃とは違うゴルフスタイルを考えられるようになった。

ゴルフの状態が上がってきただけに、今年の結果に「悔しい」を連発した。ツアーの出場はまた1年後かとも思われたが、「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」の歴代優勝者の枠で出場資格はある。「体調がすべてだと思いますが、自分が出られる状態まで持っていけたら、出場したいなとはちょっと思っています」と19年以来の年間複数試合出場も示唆。国内メジャーの舞台でこの悔しさを晴らしたい。

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