<ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 2日目◇10日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6700ヤード・パー72>
ようやく壁を突破した。プロ2年目の2022年8月に所属契約を結んだ精密部品メーカー・ミネベアミツミが、23年から特別協賛するホステス大会。前身の「ニッポンハムレディス」を含めると6度目の出場で、初めて決勝ラウンドに進むことができた阿部未悠は、安どの笑みを浮かべた。
「やっとです。今年はいい流れで入ってこれたので、頑張れるかなと思っていたけど、頑張れました。よかったです」
桂GCで開催された22年は故障を抱え、初のホステスプロとして臨んだ23年は体調不良明け、24年はぎっくり腰明け。昨年も予選落ちを喫した。「疲れもあったと思うけど、万全の状態で出たことがなかった。コースも得意というわけでもなかったので」。
アマチュアだった19年の初出場から昨年まで、5試合10ラウンドでアンダーパーは22年第2ラウンドの「69」だけ。現在の真駒内CCに移った23年以降は、24年第1ラウンドの「72」がベストスコアだった。
ホステスプロとして最低限の仕事といえる予選通過を果たせない不甲斐なさ。さらに、北海道恵庭市出身として地元大会で結果を残せない無念さ。忸怩(じくじ)たる思いを今年は一気に晴らしている。
初日「69」で12位から出ると、この日は5バーディ・ボギーなしの「67」をマーク。出だし1番で2メートルを沈めてバーディ発進とすると、5番パー3は6番アイアンで3メートルにつけ、続く6番も3メートルを入れて、着実にスコアを伸ばした。
トータル8アンダー・5位という上位で手にした週末切符。「ホールアウトしたときに、ミネベアの人たちが喜んでくれている姿が見えたんです。本当によかった」。“4度目の正直”で肩の荷を一つ下ろすことができた。6打差を追いかける決勝ラウンドの2日間。狙うは一番大きな恩返しとなる、2年ぶりの通算2勝目しかない。
雪のない練習環境を求め、中学校、高校と6年間は遠く離れた福岡で過ごしたが、北海道は一番大切な場所。「どの試合も勝ちたいけど、地元で勝つというのはキャリアのなかでもすごく大きいこと」。
優勝するためのカギに挙げたのはショット力。「天候によってグリーンの状態がすごく変動するコース。しっかりジャッジして対応したい。今年は珍しくショットの悪い週が少ないので、おもしろい展開になるかもしれないですね」。予選ラウンドのボギーはわずか1個で、パーオン率81%(29/36)はフィールド3位。さらなる精度アップに自信アリだ。
北海道で開催されたツアーには昨年まで16試合(アマ時代を含む)に出場して予選落ちが7度。ミネベアに限らず、不思議と奮わない。最高は昨年「ニトリレディス」の4位で、トップ10入りはこの1試合だけ。「痛いところついてきますね」と苦笑したが、あれもこれもすべてまとめて払しょくするハッピーエンドの答えを出すつもりだ。(文・臼杵孝志)
