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「悔しい」 ドラコンは2.1ヤード差で連覇ならず2位 竹田麗央は連続オーバーパーなしも33Rでストップ

竹田麗央が5月以来のオーバーパーラウンド。3週連続優勝は厳しいのか。

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2024年9月14日 19時25分

竹田麗央は久しぶりのオーバーパー ドラコンも連覇ならず
竹田麗央は久しぶりのオーバーパー ドラコンも連覇ならず (撮影:米山聡明)

<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 2日目◇14日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6560ヤード・パー72>

マン振りを超える力強さでドライバーを振りちぎった。記録は275.6ヤード。わずかの差で竹田麗央が連覇を逃した。第2ラウンド終了後に1番ホールで開催された恒例の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)公認の「朝日インテックpresentsドライビング女王コンテスト」。初出場だった昨年大会を271.3ヤードで制し、出場8人のなかで最後に登場した21歳は「試合では9割の力。ドラコンは11割で振りました」と気合を入れて臨んだが、優勝した工藤遥加に2.1ヤード及ばなかった。

ドラコン上位3人の飛距離【写真】

「1位しか狙っていなかったので悔しいです。スイングは結構振れたけど、フェースの上っ面に当たったので、その分、負けたのかなと思います」

持ち球は1人2球。逆転を狙った2発目は右ラフに消えて、記録なし。万事休した。いつもと変わらぬ柔和な表情、口調も穏やか。でも、心底悔しがった。試合で勝っても、負けても淡々としているクールな姿はなし。「誰にも負けたくない」と飛距離にこだわる飛ばし屋は「2球目は曲がってしまって」と唇をかんだ。

第2ラウンドのプレーも精彩を欠いた。12位から出たが、奪ったバーディは1個だけ。パー5の15番はティショットを右に曲げ、2打目はフェアウェイに出しただけ。残り210ヤードの3打目をグリーン左サイドに広がる池に落とし、ダブルボギーを叩いた。

「前半はチャンスがあったけど、パットが一筋で決まらなかった。耐えてバーディが来たけど、次のホールでダボ。こういうときもあるかなと…」

1バーディ・1ダブルボギーの「73」でトータル2アンダーの35位に後退。首位とは10打差に広がり、ツアー史上3人目の3週連続優勝は厳しくなった。オーバーパーを叩いたのは、5月の「RKB×三井松島レディス」第1ラウンド(R)以来。6月の「宮里藍サントリーレディス」第2Rを腰痛でスタート前に途中棄権したため、JLPGAの公式記録上はそこでいったん途切れているが、連続オーバーパーなしラウンドは渋野日向子の持つツアー記録の「29」を超える「33」でストップ。「そうなんですね。そういえば、長いことオーバーパーを打っていないと思っていました」。

気持ちをリセットして臨む最終日。「明日は1つでも順位を上げることを考える。最後はいいラウンドで終わりたい」。次戦はホステス大会の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」、そして国内メジャー2連勝を狙う「日本女子オープン」と大事な試合が続く。まずは仕切り直しのビッグスコアでドラコン女王のタイトル流失の悔しさを晴らしたい。(文・臼杵孝志)

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