受験5度目で、最終プロテスト進出は2度目。22歳の三宅百佳は、77位と合格に届かなかった2015年以来のチャンスを活かし、2アンダー・19位タイで合格圏内に滑り込んだ。

4アンダー・10位タイで迎えた勝負の最終日は前半9ホールで"40"となり、一時は圏外へと転落。だが終盤4ホールでの2バーディにより、念願のLPGA会員入り。

「黄金世代と言われる子たちが多く出場していたので、正直にいうと"枠はないかな"と思ったことも…でも、その年に合格できたのは自信になりましたね。大卒1年目の年代。今年は…と思っていましたから」。

父の影響で、先に始めていた姉の誘いでゴルフに出会った三宅。「お姉ちゃんよりセンスあるやん！って言われて…」と興味を持ち、地元・香川県で開催された2004年『大王製紙エリエールレディス』を観戦。宮里藍に羨望のまなざしを送り、10歳でゴルフを始めた。

四国でのジュニア大会で活躍し、高校は県内強豪の香川西へ進んだが、プロの道へ進む意思は当初なかった。考えが変わったのは、高校3年の夏。「（卒業後に）プロテストを受ける気はなく、ゴルフをやめようと思っていた。でも3年のときの『四国ジュニア』で2位になって…。成績が上がってきたので、テストを受けてみような、という気持ちになったんです」。

高校卒業後は兵庫県・加東市にある高室池ゴルフ倶楽部で研修生として活動。加東市観光協会は市内を拠点にプロゴルファーを目指す若手に対し、支援金を用意する制度をおこなっており、5回目の挑戦で念願の合格を果たした三宅は制度利用第1号プロに。同時に加東市観光PR大使にも任命された。観光大使としてのアピールは「加東市内には16のゴルフコースがあり、県内では2番目の数。ゴルフが盛んな土地なので、ぜひ足を運んでください！」。

新たなスタートラインに立ち、今後は期待を受ける立場になっただけに「ツアーで活躍して名を売りたい。まだ無名なので」。将来の夢はもちろん賞金女王。「特別飛ぶほうではありませんが、ドライバーが曲がらないのが特長。ティショットの正確性をもっと磨いていきたいと思います」。

尊敬するプレーヤーはイ・ボミで、理由は「ここぞ！のときに決めていくメンタルの強さと笑顔。ファンサービスの凄さですね」。スイングを参考にしているというだけに、インパクトからフィニッシュ、そして目線が飛球線方向に上がっていく立ち姿はどことなく雰囲気が似ている。それを伝えると「体型や髪型からですかね？たま〜に言われますが…それはホントに嬉しいです」と笑顔を見せた三宅。憧れの選手に少しでも近づき、レギュラーツアーで競演できれば、ゴルフファンの間で、名を売ることができるに違いない。

22歳の女性らしく、ヘアカラーやネイル、美容にこだわりを持ち、またプロとして"見られる立場"の意識は高い。それだけにいま欲しいものは…「ウエア契約のお話を頂けたら、すごく嬉しいですね（笑）」。

三宅百佳 プロフィール

●所属／プレミアムサポート
●出身地／香川県丸亀市
●出身校／私立香川西高等学校（香川県）
●生年月日／1995年1月23日
●身長／154cm
●体重／50kg
●血液型／AB型
●ゴルフ歴／10歳〜
●得意クラブ／ドライバー
●1W平均飛距離／230ヤード
●プロテスト受験回数／5回目
●趣味／ショッピング
●好きな色／ピンク
●スポーツ歴／バレーボール、水泳
●目標とするプロゴルファー／イ・ボミ

●ファンへのメッセージ／

笑顔を絶やさず！思い切ってプレーするので、注目して見てください！

●地元自慢してください！／

うどんが美味しい！こんぴらさん（金刀比羅宮）は素敵ですよ。1368段を上がったときの達成感はすごいので、ぜひとも訪れて欲しいですね。