1998年生まれ、黄金世代の西畑萌香。プレースタイルは我慢強さと安定感が強みで、パッティングとアプローチに自信を持つ19歳。見事4位でプロテスト1発合格を果たしたが、彼女のこれまでの経緯を聞くと、20歳を前にしてすでに自立しており、ストイックさが伝わってくる。
ゴルフが趣味の父の練習についていき、興味を持ったのは6歳のとき。「気がついたらゴルフを続けていたんですが、小学生の頃にはプロになろうと思っていました」。大阪府・羽曳野市立高鷲南中学時代は2年時に『大王製紙エリエールレディース』に出場。3年時には『関西ジュニアゴルフ選手権』を制し、『日本ジュニアゴルフ選手権競技 女子12歳〜14歳の部』では松原由美に敗れたが、勝みなみ、新垣比菜、畑岡奈紗らを抑えて、2位という結果を出した。高校からは関東にゴルフ留学し、通信制の高校を選択。1年時は寮生活、2年の冬からは一人暮らしを始め、そのタイミングと同時にトレーナーに師事。「トレーニングを取り入れた時期は(ほかの子に比べて)早かったと思いますね」と以来、ウェイトトレーニングやランニングなど、体力強化に取り組んできた。
現在も、試合がない時期は、研修生として入った埼玉・飯能ゴルフクラブで働きながら、練習に励む毎日だ。
「正直すごくハードです。毎朝4時起床で走り込み。そのあと朝ごはんを作って、洗濯。7時に出勤し、夏場だったら遅くまで練習できるので、帰宅するのは19時くらいですね。帰宅してから夕食の準備をします。これが通常の日ですが、週3回のジム通いの日はもっとハードなんです。東京・世田谷区のあるジムが一番も使いやすくて通っていますが、住んでいる埼玉から片道1時間半…17時から予定を入れた場合は帰宅は21時を過ぎてしまう。それで次の日も4時起床ですからね(笑)」
トレーニングを開始してこの冬で丸2年。苦心して続けてきた成果は着実に出てきている。また以前は食事面に興味がなく、甘いものばかり食べていたというが、栄養面までトレーナーの指示を受けることで、身体つきが変わってきたという。それだけに、試合遠征中も継続したトレーニングは欠かさない。普段は毎日5km走るが、試合期間中もランニング&ダッシュを入れて、コンディション管理。体調と相談して、1時間半かけてしっかり負荷をかけるメニューを行なう。
「トレーナーからメールでメニューをもらっていて、"今日はなわとび1000回が入っている…"とグッタリすることもあります(笑)。でも1年半くらい続けてきてから、自分の身体の調子のバロメータが徐々にわかってきた。最初のうちは、身体が疲れているのか?筋肉が動いている状態なのか?まったくわからなくて。まだまだゴルフに応用できるまでには至っていませんけどが、あと1〜2年あれば、仮にトレーニングに集中できない期間が長くなっても、1か月は調子を保っていける身体は作れると思う…そのための準備でもあります。仮に試合中のトレーニングを妥協して、結果が良くても後味が悪くなる。逆にしっかりこなした上で結果がダメでも悔いは残りませんから」
インタビューをしたのは9月半ばの『山陽新聞レディース』。彼女にとってプロ2戦目だが、食事面に関してもストイックさを発揮。「今回から自炊のため、鍋やフライパンを持ち込みました。普段の食事でも、揚げ物、甘味は×で飲料はすべて水…など食べて良いもの、悪いものは決まっているので、やっぱり自分で作らないとピッタリのものが見当たらないんです」。ちなみに話を聞いた前日のメニューは鶏肉とほうれんそう、キウイにヨーグルト。「トレーニング後のリカバリーメニューです。塩分過多で身体が重くなるのが怖いので、素朴ですごく薄味。見たら嫌になると思います(笑)」。
10代〜20代前半の女子プロには、片親が帯同しているケースが多いツアー現場にあって、「両親は共働きですし、弟も二人いる。私はもう車の免許を持っていますし、ある程度のことは自分できるので」と当たり前に話す自立心は、精神的なタフさにつながっていくに違いない。
西畑萌香 プロフィール
●所属/フリー
●出身地/大阪府
●出身校/日本ウェルネス高校
●生年月日/1998年4月12日
●身長/159cm
●体重/52kg
●血液型/AB型
●ゴルフ歴/6歳〜
●得意クラブ/パター
●1W平均飛距離/240ヤード
●プロテスト受験回数/1回目
●趣味/ランニング
●特技/食べること
●好きな色/緑
●目標とするプロゴルファー/ジョーダン・スピース(かっこいい!プレーもスマートですし、ルックスも完璧!!)
●ファンへのメッセージ/
たくさんの人に応援して頂けるゴルファーになるのが目標です。ゴルフを辞めるときに「小さい時からゴルフをやっていて良かった」と思えるようなゴルフ生活をこれから送っていきたいと思っています。
●地元自慢してください!/
実家は大阪の羽曳野。祖父がお肉屋さんをやっていて、周りにはお肉屋さんがすごく多い。いつもおいしいお肉を食べられるのが嬉しいんです。