「"練習"で"試合"をイメージ"する」× → 「"試合"を"練習"にしたらいいんや」○
賞金女王は素直に嬉しいです。いままでシーズンを通して、ずっと賞金女王を意識していなかったんです。ですが、『かねひで美やらびオープン』で3勝目を挙げたときから、少し意識が変わってしまいました。今季の目標は年間3勝。できないと思っていたものが達成してしまった。またシーズン途中で目標にひとつに設定した年間獲得賞金2000万超えも同時に到達してしまったので。残り2試合は良くなかったですが、あの瞬間から気持ちの糸が切れてしまったんですね(※第21戦『日台交流うどん県レディース』は、初日の朝に首を寝違えたことで今季初の予選落ち。最終戦も39位タイフィニッシュ)
⇒参考/谷河枝里子、年間2,000万円到達「苗字が変わる前に記録を残したい」
---3勝目までの1〜2勝目を挙げたときの心境はどうでした?
1勝目はルーキーイヤーの2014年以来の久々の勝利で嬉しかった。正直2勝目は気づいたら勝てていたという感触で、3勝目もまわりがあまり伸びずに"棚ぼた"。勝った試合よりも『ANAプリンセスカップ』2位、『山陽新聞レディース』2位のほうが心に残っています。調子が良い時期に、"勝ちたい"と思ったときのほうが、勝てなかったですからね。
---3勝できた要因は?
今年のオフにふと考えたことがあって…。打撃練習場でコーチが選手に、「試合を想定して打ち込みなさい」とアドバイスするじゃないですか。でも、それって"無理じゃない"って。逆に「"試合"を"練習"にしたらいいんや」って気づいたんです。
私は今年、ショットに入る前までの時間がめっちゃ早いって言われている。それは考え方を変えたからです。
みんな練習場なら、時間をかけずにポンポン打つ。しかも、いい球を。だから練習のような感じで試合をしたらいいんやって。
---プロはよく「練習場ではいい球が打てているんですけどね…」っていいますよね
私も練習場では、もちろん1打1打集中して打ちます。でも何回でも打てるから、絶対に試合のときの半分くらいしか、目標物に対しての気持ちが入っていない。練習場で毎ショット、試合のような間の取り方とか、素振りの回数とか、正確にやると、修正するために打ち込む時間もないですから。
だから、練習場でポンポンと打つ感覚を、試合に持ち込む。そうすると素振りもしなくなるんです。やっているときもありますが、自分の意識のなかでは"なくてもいいもの"。だから素振りはしたり、しなかったり。でも全然集中できる。ミスしてもすぐに切り替えできる。
---いままではショットに入るまでに時間がかかっていた?
昨年までは、めっちゃ時間がかかっていた。アドレスに入ってからも、モジモジして打てなくて…ワッグルばっかり。でも、練習場では、いいショットをポンポン打てたりしていたので、いまのような考え方になりましたね。でも…今週は遅かった。やっぱりメンタル面は影響は大きかったですね。
---ショートゲームの上手さでスコアを作っていた印象ですが?
アプローチ、パットはオフに所属先の鳴尾GCで、めっちゃ練習しました。今年は坂下莉翔子(りかこ)が鳴尾に入ってきたので、2人でいつも一緒にやっていた。
---師匠の水巻善典さんが、以前「あいつは後輩が入り、"しっかりしないといけない"と思ったことで、メンタル的に成長したと思う」と言ってましたが?
私のほうが、お姉ちゃんやからしっかりしなきゃなと思いました。りかのほうが練習するんです。「アプローチ一緒にしませんか?」「パター教えてください!」って逆に引っ張られていましたね(笑)。でも試合では、私がいい成績残して見せたかった。また彼女はプロテストがあったので、絶対に受かってもらわないといけなかった。ステップの会場では、実のお姉ちゃん(坂下莉彗子)がいるから練習ラウンドは別でしたが、鳴尾にいるときは二人でずっと練習していましたね。