<ソニー 日本女子プロゴルフ選手権 事前情報◇9日◇片山津ゴルフ倶楽部 白山コース(石川県)◇6755ヤード・パー72>
先週の「ゴルフ5レディス」でツアー初優勝を挙げたプロ2年目の福田萌維にとって、石川県で開催されるメジャー大会の会場は、その喜びを改めてかみしめる場所になっている。
「いろいろな方に“おめでとう”と言ってもらえて、めっちゃうれしいです。帰ってきている山下美夢有さん、原英莉花さんとかも言ってくださって」。これに加えて、LINEやインスタグラムのメッセージを合わせると300件ほど。優勝から3日が経ち、ようやくすべてを返し終えた。
木戸愛との3ホールにわたるプレーオフを制してつかんだ優勝は、ツアー1勝だけではない大きな価値を20歳に与えた。「すごく緊張感のある優勝の瞬間でした。愛さんも隙がなく、気が抜けない感じ。集中し続けて勝ったのは、自分にとっていい勝ち方でした」。相手は14年ぶりの勝利を目指したベテランで、気迫も十分。ただ、勝負を離れたときなどの優しさには、「人間性がすごいなと思ったし、見習いたい」と思わせるものだった。
初優勝で弾みをつけて挑むメジャー大会は、「自信を持ってプレーしたい」と意気込む。茨城県の大洗GCで行われた昨年は、4日間を戦い抜いて41位。ルーキーイヤーだったこの年は、レギュラーツアー9試合に出場し、予選通過は3試合で、そのうちの1試合でもある。コースは違うが、訪れるのも「初めてです」という石川は、さらなる成長を刻む場所にもなる。
今回と同じ片山津を舞台に行われた2008年大会は、優勝スコアがトータル5アンダーで、アンダーパーがわずか3人という展開になった。月曜日に9ホール、火曜日に18ホールの練習ラウンドを終えた印象は、「ザ・メジャーって感じ」と笑う。長いラフ、深いバンカーに加え、悪天候が予想される。北陸屈指の名門は、「そういった対応力も必要。いろいろな経験がしたい」と腕を試すにも十分なコースだ。
石川で楽しみにしていることを聞かれると、「お魚」と即答した。太平洋側の和歌山県出身の福田にとって、日本海の新鮮な海の幸に舌鼓を打つことが、いいリフレッシュになる。「焼き魚が好き。銀ダラ。西京焼きが好きなんです」と具体的なイメージを描いている。
「優勝したことを意識せず、また初心に戻って。勝ったことで周りの環境は変わるかもしれないけれど、自分は変わらない。ただ、いいところだけはピックアップして、そこは変えていきたい」。今回は初優勝を祝福してくれた山下、原ら日本が誇る11人の米ツアー組もライバルになる。再びチャレンジャーとして、ビッグタイトルに挑んでいく。(文・間宮輝憲)
