ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

パター二刀流で難グリーンを攻略 女王・鈴木愛が三度目の正直Vでいざ海外メジャーへ

パター二刀流で難グリーンを攻略 女王・鈴木愛が三度目の正直Vでいざ海外メジャーへ

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2018年3月18日 16時56分

優勝を決めて両腕を突き上げる鈴木愛
優勝を決めて両腕を突き上げる鈴木愛 (撮影:米山聡明)
<Tポイントレディス 最終日◇18日◇茨木国際ゴルフ倶楽部(6,261ヤード・パー71)>

やはり賞金女王は強かった。12年ぶりに大阪で行われた「Tポイントレディス」最終日、首位から出た鈴木愛は一度も並ばれることなく18ホールを駆け抜け、今季初勝利を挙げた。

【関連写真】12年ぶりの大阪決戦に幕!鈴木愛、歓喜のVを現地からお届け

序盤から流れがあった。1番のティショットでいきなり左に曲げたものの、斜面で落ちてきて平らなラフへ。このホールをパーとすると、次の2番で奥のラフからチップインバーディ。バーディを1つ重ねて迎えた6番ではOBを打つも、二度目のティショットから3打でまとめてボギーで食い止める。

サンデーバックナインでも強さを発揮。15番で“寄らず入らず”のボギーを叩き、イーグルを奪った全美貞(韓国)に1打差に迫られたが、次の16番で5mを沈めてリードを広げる。その全が18番でバーディを奪い再び1打差となったが、2オン2パットでしっかりとまとめて、開幕戦3位、2戦目2位と続いていた惜敗にピリオドを打った。

今日は全てが良かったわけではなかった。ショットはしっくり来ず、「ずっと悩んでいた」という状態。そんな状況を助けてくれたのが、やはり最大の武器パッティングだった。「チャンスについたのをしっかりと決められました」と多くの選手が「難しい」と語る難グリーンを攻略した。その手に握られていたのは、昨日首位発進に貢献したセンターシャフトのマレット型『スコッツデールTR パター パイパーC』ではなく、ピンタイプのエースパター『PING VAULT Anser2』だった。

「最初はマレットで行こうと考えていましたが、あまりフィーリングがよくなかった。朝の練習で5〜10分くらい両方打ってみて、ピンのほうがかなり入っていたし、まっすぐ転がっていました。それでエースで行こう、と」

そのフィーリングは言葉通り感覚的なものなので説明は難しいというが、鈴木なりに言葉にすると「(ピンタイプ使用時)私は悪くなると右に打ち出す癖がある。マレット型にするとまっすぐ打ちやすい。ただし、マレットばかり使っているとつかまりが良すぎるときがある。その状態でピンを打つと、そっちのほうが、感覚がいい」ということらしい。開幕からトップ3を外していない理由として「フィーリングでどちらかを使うか決めるのですが、今はその感覚があっている」と感覚が研ぎ澄まされていることを挙げている。

来週の国内ツアーには出場せず渡米し、29日(木)に開幕する海外メジャー「ANAインスピレーション」へと挑む。「今まで何度も海外の試合に出てきた経験を活かさないとだめ。去年の全英に出たとき、ショートゲームがまだまだだと思った。今週いろいろなバリエーションを練習してコースで試せたので、アメリカでもう一度練習して。難しいコースだと聞いているので、どれだけショートゲームで我慢できるかどうかチャレンジですね」。何度も跳ね返されてきた海外メジャーの壁。今回は過去最高の状態で臨めそうだ。(文・秋田義和)

【この大会のニュース】

読まれています

JLPGAツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 国内男子
    開催中
    2025年12月4日 12月7日
    ゴルフ日本シリーズJTカップ
  2. 米国男子
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ヒーローワールドチャレンジ
  3. DPワールド
    速報中
  4. DPワールド
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ネッドバンクゴルフチャレンジ
  5. アマチュア・その他
    開催前
    2025年12月4日 12月8日
    LPGA Qシリーズ(最終予選)
  6. アマチュア・その他
    終了
    2025年12月2日 12月5日
    JLPGAファイナルQT

おすすめコンテンツ

関連サイト