【連続写真】吉本ひかるのスイングは安定性が“光る”
今年のプロテストに合格した後、ステップ・アップ・ツアーで優勝を飾った吉本さん。通常、女子プロの場合、飛距離を稼ぐためにドローボールでゴルフを組み立てるケースが多いのに、彼女はフェードボールでゴルフを組み立てています。身長152センチと小柄なため、ボールを止めるだけのパワーが不足しているからでしょう。止まりにくいドローボールよりもスピンが効くフェードボールのほうが止めやすいですからね。ただ、彼女のいいところは、フェアウェイウッドやユーティリティアイアンの扱いが非常に上手く、ドライバーでの飛距離不足を十分補っていることです。まさに狙ったところを外さない申ジエ(韓国)さんのようなターゲットゴルファーだといえます。
アドレスではどっしりと構え、バックスイングではしっかりと上体を捻転しています。アベレージゴルファーだとなかなか背中を目標に向けることができないのに、吉本さんは背中が目標どころか、さらに10〜20ヤードぐらい右に向いています。
曲がらない秘密は、ダウンスイングで体とクラブを同調させていることです。インパクト後の形を見ると分かるように、ベルトのバックルの前に両手があります。体の回転スピードに合った速度でクラブを振っているからです。飛距離にこだわりがない分、ボールを叩きにいく動きがないからこそ同調性が生まれるのでしょう。正直、ここまでベルトを平行に回そうとする人は、ツアーでもあまりいないと思います。
腰の回転が平行だと、ダウンスイングでクラブヘッドが下りてくる入射角も安定します。フェアウェイウッドのように長いクラブは、パワーがないと難しいのですが、きちんとボールの横から払い打つことでミート率を上げています。それも安定したベルトの回転があるからです。