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申ジエの“裏付けのある”超攻撃的ゴルフ 肝はクラブの通り道を絞るボールとの距離【辻にぃ見聞】

申ジエの“裏付けのある”超攻撃的ゴルフ 肝はクラブの通り道を絞るボールとの距離【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2017年11月21日 07時59分

申ジエがオンプレーンスイングなのはクラブの通り道が“1つしかない”から
続いてショット力。ジエのスイングの代名詞と言えばオンプレーン(目標方向に対して真後ろからスイングを見た時、ゴルフクラブがアドレス時のシャフトラインとボールと首の付け根を結んだラインに収まる状態)。上げたルートと下ろしてくるルートがほぼブレない。それが彼女の再現性の高さを生み出している。

「何故オンプレーンスイングなのか。それは簡単です。クラブの通るルートがその1つしかないからです。順番に紐解いていくとまずアドレス。これでもか、という位ボールに近づいて手元と体が近く、また、つま先から頭までまっすぐ立っています。重心位置にも注目して見てください。10本の指の上に立って、その指たちで地面をちゃんと掴んでいる。この時点で上体には一切力が入っていません。アマチュアの方は自分のアドレスを見てみてください。手が前に出て体と遠くなっていませんか?そうなれば手が暴れます。背中が丸くなっていませんか?お尻は踵の方へ引けていませんか?そうなるとかかと体重になってしまいます。いずれにしても、オンプレーンのスイングは難しくなります。ジエさんの超オンプレーンは脚の動きでできています。だからこそ、脚で立つ位置が大事なのです」。

「そしてテークバックからクラブを立ててあげて、リストと腕を柔らかく使いながら縦に振り下ろしてボールを高くふかしている。究極の“インサイドイン”のスイングです。一見、後ろから見るとアウトサイドに上がっているように見えるのですが、ジエは体の軸に対して中心に上げています。クラブが外回りしていません。この時、腕に力が入っていれば近いボールを捌けません。野球で例えるなら、インコースに詰まっている状態です。絶対に身体から離れないトップクラスのスイングプレーンを生み出しているのは、ボールとの近さ、綺麗なアドレス、力の抜けた柔らかい腕です」。

■勝負に負けた悔しさはあるが自分に勝てた事の方が大きい
最後に賞金女王争い筆頭の鈴木愛について。優勝すればキム・ハヌル(韓国)の順位次第で最終戦を待たずして決めることができたが、ジエの壁に阻まれた。それでも鈴木に悔しさはあまりないだろうと辻村氏。

「鈴木さんに敗因という敗因はないです。とても良いゴルフをしていましたし、自分のゴルフをやり切れているように見えました。勝負に負けた悔しさはあるが、自分に勝てた事の方が大きい。自分のミスではなく、ただ自分以上にジエさんが良かったということ。彼女の一番の武器であるパターを見ても、一番入りやすいスピードで良い感じで打てている。良い状態で最終戦に行けるのではないでしょうか」。

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子藤崎莉歩小祝さくらなどを指導。上田の出場試合に帯同、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

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