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38歳のベテランでも一筋縄ではいかない難コース 勝負を分けた“難しいライン”【辻にぃ見聞前編】

38歳のベテランでも一筋縄ではいかない難コース 勝負を分けた“難しいライン”【辻にぃ見聞前編】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2017年9月12日 16時26分

持ち球をドローからフェードに変更、本来の強さを取り戻した知姫
持ち球をドローからフェードに変更、本来の強さを取り戻した知姫 (撮影:鈴木祥)
大会史上、初めてとなる岩手県で開催された「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」。メジャーらしい難コンディション。そして最終日は荒天による4時間の遅延。精神力が試された戦いは38歳のベテラン・李知姫(韓国)に軍配が上がった。そんなメジャー第2戦を上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が掘り下げる。

ショット巧者も憧れる!“良い時の”李知姫のスイングを写真で解説

■李知姫でも弱気になるセッティング 勝負を分けたのは14番の“難しいライン”
舞台となった安比高原ゴルフクラブを「コースを難しくする“4つの要素”が全て詰まっていた」という辻村氏。その4つの要素とは「フェアウェイの狭さ」「コースの長さ」「ラフの難易度」「グリーンの固さ」である。「4日間あの難しいコースでプレーしたら、どうしても思い切りが無くなりネガティブな気持ちが生まれます。そのあたりをどう自分と折り合いをつけるのか。メジャーらしい難しさがありました」

優勝した知姫にも弱気の虫が出てきていた。10番で1.5mを外すと12番のバーディパットをショート。一進一退の攻防が続く中で「明らかにパターを打ちきれなくなっていた(辻村氏)」。だが、14番で3mのカップ5つほどきれる難しいスライスラインを決めてバーディを奪取。ここに勝負の流れがあったという。

「難しいラインについたことが逆に良かったと言えるでしょう。あの状況では、入れて当たり前のようなラインで打ちきれなくて外れる、というケースがままある。それくらいプレッシャーのかかったサンデーバックナインでしっかりヒットしていくのは難しい。一方で難しいラインの場合、気楽とまではいきませんが“無”になって打てる。あの場面で知姫さんはラインに乗せる事だけに集中できていました」。グリーンスピードに加えて、カップ周りの小さなアンジュレーションにより、数多くの選手たちが1mのパットを外した今大会。あそこでバーディチャンスの距離の“難しいライン”についたことが、知姫にとっては幸運だった。

■本来のショットを取り戻すきっかけは持ち球変更 真骨頂である“精度の高いダウンスイング”が戻った!

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