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“とにかく寝よう作戦”大成功! 強行軍の西郷真央が自己ベスト発進

強行軍の西郷真央が単独首位発進。“とにかく寝よう作戦”が奏功した。

所属 ライター
田中宏治 / Koji Tanaka

配信日時:2023年8月18日 18時11分

とにかく寝まくった西郷真央。時差ぼけ解消で自己ベスト発進
とにかく寝まくった西郷真央。時差ぼけ解消で自己ベスト発進 (撮影:上山敬太)

<CAT Ladies 初日◇18日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6638ヤード・パー72>

2カ月ぶりの国内ツアー出場となった西郷真央が9バーディ・ボギーなしの「63」をマーク。9アンダーで単独首位に立った。昨年、山下美夢有が記録した大会コースレコードを1打更新したのに加え、自身のツアーでのベストスコアもやはり1打更新した。

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海外メジャー「エビアン選手権」後に帰国。そして、急きょ出場が決まった海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)に向けて再び欧州に渡る厳しい日程からの出場となったが「帰りの便で“とにかく寝よう作戦”をしたので元気です」。帰国便での爆睡が好発進につながった。

久々の国内ツアーは会心のラウンドでの幕開けとなった。スタートの1番パー5で1.5メートルを沈めてバーディ発進を決めると、4、5番ではいずれも5メートルを沈めて連続バーディ。さらに1つスコアを伸ばして迎えた後半は、3連続を含む5バーディの快進撃だった。

昨季終盤からティショットの不調に悩まされてきたが、「数カ月前からショットは良くなっていて、左からの風の時だけが課題として残っていたんですけど、それも先週クリアして、今は違った課題に取り組んでいます」。アイアンの番手間の距離が残った時の精度や、ショートゲームの引き出しを増やすことが現在の課題だという。

海外メジャーを転戦するなかでランニングアプローチの必要性を感じており、この日の18番パー5でそれを実践した。3打目はグリーン左手前から、二段グリーンの上の段にあるピンを狙うアプローチ。「これまでならSWで直接上の段に落として、良くて奥3メートルだったと思うんですけど、今日は48度のウェッジで手前から転がしました」。結果はお先のバーディだった。

3週前のエビアン選手権に出場後、日本ツアーに復帰予定だったが、帰国便に乗っている間に日本には世界ランクによる繰り下がりで先週の全英女子に出場できるとの連絡が入っていた。結局、とんぼ返りのような形で再渡欧。「悪い意味で絶妙のタイミングですよね(笑)」。

数時間早く、連絡が入っていれば、そのまま欧州に滞在する選択肢もあった。時差ボケも複雑なことになっていそうだが、帰国便での“とにかく寝よう作戦”が成功。「食事の時間も気にせずに寝ていました。出発からの7時間ぐらいは全部寝てましたね」。そのおかげで時差ボケはほとんど感じていないという。

昨年5月以来の優勝へ、期待は高まるが、本人は落ち着き払った様子で「まだ初日が終わったばかりなので、目の前の課題をクリアすることだけを考えたいです」。昨季は開幕から出場10試合で5勝。あの強い西郷が戻ってきたのか。残り2日のプレーに注目だ。(文・田中宏治)

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