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青木瀬令奈の絶対的な強み “リズム”と“テンポ”から生まれる爆発力【辻にぃ見聞】

青木瀬令奈の絶対的な強み “リズム”と“テンポ”から生まれる爆発力【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2017年6月6日 12時12分

■大西翔太氏と二人三脚で掴んだ栄冠 優勝への改善点は2つ
また、青木の初優勝に忘れてはならないのがコーチ兼キャディである大西翔太氏の存在だ。大西氏と二人三脚でスイング改造に取り組み飛距離は約20ヤードも向上。ゴルフが見違えるようになった。辻村氏がその大西氏に今回の優勝について聞いたところによると、2つの改善が大きく関係しているという。

1つ目がスイング時の下半身の使い方。「先週からしっかりと体重が左に乗り出したと言っていました。ボールにコンタクトした後が非常に長い、と。これはしっかりと下半身を使えていないと感じられないこと。調子が悪い選手は“ボールに当たるまで”の時間が長い。青木さんはしっかり右足に体重を乗せるタイプですが、今はそれから左に体重移動していくときにしっかり時間をかけられているからこその大西さんの発言だと思います」。これによりショットは安定。アップダウンの激しいヨネックスカントリークラブで、チャンスにつけたのはもちろん、ノーボギーでまとめられたのだ。

もう1つがパッティングだ。基本的にパターが得意なタイプだが、ここ数試合パッティングに不安を抱えていたという。「アライメントをもう1度見直そう、と2人で話したそうです。足、腰、肩。3つのラインがスクエアになっているか、もう1度確認しなおしたみたいですね。これによりボールのローリングが良くなったと話していました(辻村氏)」。

最終18番のバーディパットを沈めるときに、青木は『“これで勝てる”というよりも、まっすぐアドレスを取ってまっすぐ打つ、という練習を繰り返してきたので、ラインに向けて練習通り打ちました』と話している。「練習した内容はもちろん、1つ意識できる点があったからより集中できたのだと思います。結果として雑念を無くす効果もあったと言えるでしょう(辻村氏)」。

■厳しい寒さ、強い雨風の中でのゴルフ アマチュアが意識すべきこと
中止となった初日はもちろん、第1ラウンドも寒さ、雨、風と三重苦の中でのプレーとなった今大会。アマチュアであればキャンセルすべきような状況だが、そうはいかない時も…そういう時に気を付ける点を辻村氏が教えてくれた。

「絶対にしてはいけないのは寒さや風に力で勝とうとしてしまうことです。今大会でもそうやって力んだ選手がスコアを落としてしまっていたケースが多かったように思えます。また、風の日はどうしても曲げまいとして早く打ちにいきやすく、タイミングが早くなってしまいます。ましてや、寒い雨風ともなれば、身体も普段の半分ほどしか動かない感覚。また、上着を1枚着るごとに3ヤード飛ばなくなると考えてください。なので、浅くて早くなりやすいんです。風でタイミングを狂わされてしまうのです」

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