<富士通レディース 最終日◇18日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6717ヤード・パー72>
「つらいです。悔しいですね…」。そう言葉をこぼすと、桑木志帆の目に涙があふれた。トータル6アンダー・13位タイ。順位を見れば決して悪くない結果だが、本人にとっては納得のいかない72ホールだった。
シーズン歴代最多記録を持つイーグル女王が、予選ラウンドで今季初イーグルを奪った。2日目もイーグル、バーディで滑り出したが、そこからボギーが重なり、伸ばしきれなかった。3日目は後半にダブルボギーを喫してイーブンパー。最終日も終盤にボギー、ダブルボギーを叩き、苦しい上がりとなった。
最終18番では、左奥のピンに対してグリーン左のラフに外し、傾斜ぎりぎりを狙ったアプローチもグリーンに乗らず。4オン2パットのダブルボギーを喫した。気分を上げようと髪をハーフアップにして臨んだ一日だったが、最後まで流れに乗り切れなかった。
「疲労はあるかもしれないです。逆球が出てフェードが打てなくて、パターも怖くなった。悪いながらもこの順位にいたので、まだ良かったけれど、でも、全然、今週はうまくいかなくて悔しい。ひさびさに全部ダメになっちゃいました」
練習場ではうまく打てても、本番では「力が入ってしまう」という。ショットの乱れにつながり、思うようにスコアを伸ばせなかった。メルセデス・ランキング(MR)の女王争いも終盤を迎えて、重圧も増えている。
MR首位の桑木と2位の佐久間朱莉は、ともに今大会を13位タイで終えた。ポイント差は898.63ptのまま変わらず。「再来週は休みます」と話し、2週間後の「樋口久子 三菱電機レディス」は欠場する予定だ。
次戦「NOBUTA GROUPマスターズGCレディス」で桑木が優勝し、佐久間が同大会と「樋口久子 三菱電機レディス」の2試合でともに予選落ちとなれば、三菱電機レディス終了時点で桑木の年間女王が決定。そうなれば、ツアー史上最速の女王戴冠となる。
メルセデス・ランキングで年間女王を決める方式に移行して以降、最も早い時期の女王決定は、2022年の山下美夢有、24年の竹田麗央による「伊藤園レディス」。賞金女王時代を含めると、1997年の福嶋晃子、2000年と03年の不動裕理、06年の大山志保が「ミズノクラシック」(現TOTOジャパンクラシック)開催週に女王を決めている。
「感覚が戻ればまた良くなると思う。練習します」。悔し涙を流し、次戦での立て直しを目指す。(文・笠井あかり)
