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【辻にぃ見聞・特別編】渦巻くラフ、難コースで求められるのは「ボギーを受け入れる“力”」

【辻にぃ見聞・特別編】渦巻くラフ、難コースで求められるのは「ボギーを受け入れる“力”」

配信日時:2016年9月7日 11時44分

 さらに辻村氏が続ける。

 「いけそうだなと思っても、実はいけないのがこのラフ。ラフからラフへが一番ダボにつながってしまうので、きっちりフェアウェイに置いてリセットしていかないといけない。そうなると100ヤード以内のウェッジショットが大切になってくる。やはり、実力者たちが上位に来ると思います」。

 ドライバーからウェッジまですべての番手で高い精度が求められ、なおかつピンチの時に動揺しない心の強さも求められる。女子プロ日本一を決定するのにふさわしい舞台が整ったが、スコアを伸ばすポイントはないのか。

 「グリーンのアンジュレーションは少ないので、そこが伸ばすためには重要かと思います。最後はやはりパッティング勝負です。このコースでは1ピンぐらいのしびれるパーパットをいかに決めていくかも重要です」。連日の雨の影響もあり、グリーンのスピード自体が上がらない可能性も。現時点ではグリーンの難易度が低いだけに、チャンスやしびれるパーパットは確実に決めたいところだ。

 勝つためにもっとも大事なのは「初日のプレー」と、辻村氏。その理由は「ラフは人の移動と共に寝てきます。日がたつにつれて難易度は下がってくるので、初日にどれだけスコアを崩さずにいられるかですね」。予選ラウンド2日は耐え決勝ラウンドに入ったら勝負、という4日間を見据えた戦いも必要になってくる。

 辻村氏に上位に来る選手を予想してもらうと、「やはりイ・ボミ選手や申ジエ選手が真っ先に思い浮かびました。2年連続でこの大会で最終組を回っている上田桃子も状態はいいですし、メジャーに対する思いの強さもあります。あとは笠りつ子選手も注目しています」。なお、「4日間でトータルアンダーパーで回れるのは5名いるかいないかではないでしょうか。優勝スコアは1日1アンダーで4アンダーぐらいではないでしょうか。天候しだいではイーブンパーという可能性もあります」。この難コースでのガマン比べを制し“女子プロ日本一”の称号を手にするのは誰か――。

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