涙の初優勝から3日。お祝いの電話やメールはまだすべて返せていないというが、当の本人は「それ以外はあんまり変わらないですね」と、浮ついた気持ちはなく、今まで通り平常心を保っている。この日は初めてレギュラーツアーのプロアマに参加。樋口久子相談役と同組となり「プロアマ時のアドバイスをもらった」と1つずつシード選手としての階段を登っている。
年1回は訪れるというコースは「あまり印象が良くない」と苦手意識がある。「広く見えていても、狭かったり…」と多くの選手がこのコースのポイントに挙げるフェアウェイは毎年回っていても難しいようだ。
取材中も優勝の余韻もあまり感じさせず淡々と話した前田。昨年までダンボール工場に勤めながらゴルフを続けていた苦労人は、冷静さを武器に2週連続優勝の快挙を目指していく。