これをマークし拾い上げた金田は、自身のパットの番でボールをグリーンに置こうとしたのだが、そのボールがどうしても止まらない。その理由は、9番グリーンが風の抜けが良く、午後から吹き付けた突風をさえぎる物が少ないことにある。つまり、傾斜に置かれたボールが突風によって動かされてしまうため、傾斜を下ってしまうのだ。
結局、競技委員を呼んで対応を検討した金田だが、風が弱まってボールが止まったところでプレーするしかなく、グリーン上に到着してからホールアウトするまで10分以上の時間を費やすことになった。
ここまで厳しい状況に遭遇した選手は多くないだろうが、葛城ゴルフ倶楽部屈指の難グリーンと突風の組み合わせには多くのトップ選手たちが神経を磨り減らすことになった。明日からは天候もピンポジションも変更になるが、今後も9番ホールが大会の結果を左右する重要な分岐点となることは間違いない。