千怜の次の打順だった明愛も「300ヤード超えを狙います」とやや冗談めいた様子で意気込むと、いきなり暫定1位となった295.0ヤードのビッグドライブ。自身でも驚いた様子で、両手を高くつき上げ、喜びを大爆発させていた。遠くからでもわかる大きなリアクションに、とびっきりの笑顔。この姿が見ている者をより一層楽しませていたことは間違いない。
プロのアスリートとしてファンを楽しませたい。そのようなプロ意識が自然と行動に表れ、実際にわたしも楽しませてもらったひとり。思わず、ふたりにスタンディングオベーションを送った。(文・笠井あかり)