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セキ・ユウティンは再現性よりも飛距離を選んだ ツアーで生き残るための“変化”【辻にぃ見聞】

セキ・ユウティンは再現性よりも飛距離を選んだ ツアーで生き残るための“変化”【辻にぃ見聞】

配信日時:2022年9月6日 14時50分

今大会のドライビングディスタンスは251ヤードで全体6位
今大会のドライビングディスタンスは251ヤードで全体6位 (撮影:福田文平)
国内女子ツアー「ゴルフ5レディス」は、吉田優利とのプレーオフを制したセキ・ユウティン(中国)がツアー初優勝を遂げた。2017年から日本ツアーに本格参戦してプロ6年目を迎えているが、シード権はまだ獲得していなかった。吉田らを指導し、今大会では上田桃子のキャディを務めた辻村明志氏が、ユウティンの勝因について語る。

初優勝でうれし涙【写真】

■使える傾斜と使えない傾斜の判断

舞台となった千葉県・ゴルフ5カントリー オークビレッヂは、ギャラリーロープ外からでも分かるほど、フェアウェイやグリーンが大きくうねっている。特にグリーンのアンジュレーションが強く、二段、三段グリーンも当たり前※。ピンと同じ面に乗せることが重要だったが、その面をどのように捉えるかというのもひとつのポイントだったと辻村氏は語る。

「グリーンには腰や身長くらいの高さをもつ傾斜があります。そのなかにも利用“できる”傾斜と“できない”傾斜が大きく分かれています。そのジャッジとマネジメントの仕方で、チャンスにつくこともあれば流れてしまうこともあります」

例えばすり鉢状にくぼんだところに切られているピンは、周りの傾斜を利用できればピン方向にボールが転がっていく。一方で、コブの高いところに切られているピンは、利用できない傾斜が周りを囲んでいるため、チャンスにつくことが難しい。グリーンをねらう正確なショット力も必要だが、それに合わせてどのように傾斜を利用するか。このかみ合わせが大切だった。

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