パットを決めて満面の笑みを見せる稲見萌寧【写真】
■何かを変えても変えなくても勝つ人は勝つ
2020-21シーズンの賞金女王に輝いた稲見萌寧は、今季13試合に出場して未勝利ながら2位が2回、3位が2回などトップ10入りは6試合あります。メルセデス・ランキングでは5位に入っています。普通なら活躍していると言える成績ですが、昨年1年だけで8勝を挙げている実力を考えると、今の時点で2、3勝していてもおかしくはないと思うので物足りなさを感じる人もいるでしょう。しかし、相変わらずパーオン率は1位とショットの調子は良さそうなので、単にパッティングとのかみ合わせが上手くいっていないだけなのだと思います。
聞くところによるとトレーナーを変えたり、シャフトを替えたりしているようですが、それが勝てない理由とは思いません。そういう選手は昨年だって何かしら変えていますから。外野からは変えたことが成功だとか失敗だとかいろいろ言われるかもしれませんが、何かを変えても変えなくても勝つ人は勝つんです。おそらく昨年1年だけで8勝したことによって、勝つことが当たり前の選手として見られているから、現在の成績でも納得してもらえないのでしょう。
■ショットとパットがかみ合えば勝ち星を増やす