けれども、もう少し準備して臨んだ今年は違いました。「73」、「76」のトータル5オーバー・30位タイという成績とゴルフの内容は、決して満足のいくものではなかったからです。一言でまとめると「自分の心の弱さを露呈した試合」だったのです。

不安を抱えていたアプローチもよくなり、ゴルフの調子は悪くない状態で迎えた試合は、ショットは少し乱れただけでしたが、パットがことごとく外れるガマンのゴルフ。6番でグリーンを外してボギーが先に来てしまったので「ちきしょー」と悔しくなりました。気持ちを入れ直した次の7番では、ピン上2メートルにつけることができてバーディ。後半も1バーディ・2ボギーの「73」で、1オーバー・21位タイ。狙ったところより少しずつ左に出るショットが出ていたのを何とかまとめた、という初日でした。

心の弱さがもろに出てしまったのは2日目（最終日）でした。出だしの1番でチップインの“おはようバーディ”が出たのですが、雨が降り始めた9番でピン上から3パットしてボギーで前半を終えます。

問題は後半です。10番バーディのあとの11番と14番でダブルボギーを叩いてしまい、ゲームを壊してしまったのです。

原因は、自分を信じきれない心の弱さにありました。前日から、少しずつ、少しずつ、狙ったところより左に出てしまうショットを、ごまかしきれなくなったのです。

自分の狙いは決まっているのに、左に引っかけてしまうことが不安なあまり、打つときにゆるんで右に行ってしまうようなことが起きたのです。