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河川敷でアルバイトしながら… 苦労の時期に身につけた仲宗根澄香“風の処世術”

河川敷でアルバイトしながら… 苦労の時期に身につけた仲宗根澄香“風の処世術”

配信日時:2022年5月1日 07時51分

仲宗根澄香が地元での初優勝がかかる1日に挑む
仲宗根澄香が地元での初優勝がかかる1日に挑む (撮影:鈴木祥)
パナソニックオープンレディース 2日目◇30日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6660ヤード・パー72>

風が吹く千葉県の浜野GC。その状況で仲宗根澄香は、楽しそうにラウンドを続けた。「風は好きなんです。打ち出すライン、曲がり幅もイメージしやすいから」。最終18番パー5で、残り98ヤードの3打目を1.5メートルにつけバーディを奪うと、その表情が一気に緩んだ。

これが“風に強い”仲宗根澄香のドライバースイング【連続写真】

耐えながら4つのバーディ(1ボギー)を奪い、2アンダー・9位タイから5アンダー・3位タイまで順位を上げた。「1ショットに集中できる」と“風と友達”になれたのは、苦しかった時期の経験が大きい。

ゴルフを始めたころから、よく茨城県稲敷郡の「ニッソーカントリークラブ」でプレーした。松戸六実高を卒業するも、すぐにプロテスト合格には至らず。“浪人期間”は2年ほどその河川敷コースでアルバイトをしながら、練習を続けた。「あの時の経験が生きてますね」。キャディ業務などを行いながら週3〜4日、強い吹きさらしの風のなかで身につけた技術。それが5度のテストを経てプロになった今、武器の一つになっている。

千葉県白井市出身。今週は地元大会を戦っている。「(意識は)しますよね。千葉のギャラリーもたくさんいますし。やっぱり地元で活躍したいな」。このコースはこれまで試合や予選会だけでなく、知り合いとのラウンドでも使用してきた。「いつ来ても難しい。自分がこの位置でプレーできているのが不思議です」。首位と3打差で臨む最終日。もちろん“地元V”の可能性だって十分に残されている。

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