スキップした先週は休養も挟みながら、トレーニングや練習をして過ごした。さらに千葉県に住む師匠・ジャンボ尾崎のもとを訪れることもできた。そこでは腰をかばうことで、腕と体が連動しないスイングを「バラバラ」と指摘され、アドバイスも受けることができた。しっかりと振り切って、ボールを前でさばけるように。それはやはり、苦しみのなか約1年ぶりの勝利を挙げた昨年末の「大王製紙エリエールレディス」前にもらった『振り切れ!』という言葉と共通する部分がある。
ここ浜野ゴルフクラブは、高校卒業後に師匠と初めてラウンドした場所でもある。「いいのか悪いのかは分からないけど、その時はリスクをあまり考えずにゴルフができていました。今は攻めることができていない部分が見えますね。自分のショットに自信が持てたら、攻めるゴルフをしていきたいですね」。ガムシャラにピンを攻めていたその時のことを思い返す。“初心”に立ち返り、「前に行けてない自分」と向き合いたい。
また昨年、プロ転向後初となるホールインワンを達成したのもこのコースだ。第2ラウンドの13番ホールで決めたその日は「68」をマークし、2位タイに浮上した。最終的に3位タイで終わったが、優勝争いを繰り広げた場所でもある。「全集中してここを乗り切れば、またゴルフが成長すると思います。勝負することをあきらめなければ、いい結果が出ると信じて」。思い入れのあるこの地を、一番の“持ち味”を取り戻すための足掛かりの場所にしたい。(文・間宮輝憲)