今季の鈴木に焦りというものはない。なぜなら、自身もまだまだ伸びしろがあると感じているから。昨季は1勝に終わったが、それは「ツアーのレベル、特に若手のレベルが上がっているから」と割り切る。「私も後退はしていないが、もう一つレベルを上げないと」と今後をにらんでいる。
とはいっても、急いで何かをしようとはしていない。今季は古巣のコーチに再入門。スイング改造に取り組んでいる。「こういうプレーができていれば、チャンスは来る。まずはトップ10に入りつつ、優勝を狙えたらと思います」。気長に根気強く、歓喜のときを待つ。今年の鈴木のプレーは見ごたえがある。(文・高桑均)
