先週の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で初優勝を挙げた西郷真央が、2週連続での勝利がかかる大会を前に会見に臨んだ。沖縄から高知に直行し、練習ラウンド、プロアマと調整を重ねた。

最終日に5打差を逆転。劇的な初勝利への反響はやはり大きく、携帯電話にはひっきりなしに祝福のメッセージが届いた。その一つひとつに返信。改めてよろこびもこみ上げてきたという。

そして日曜日の夜には、指導を受けるジャンボこと尾崎将司にも連絡。師匠は携帯電話を持たないため、男子プロの山田竜太を介した電話口で「優勝することができました」という報告をした。『よかったな。2勝目も頼むぞ』。すると、こんな期待の言葉が返ってきた。普段、直接指導を受けるジャンボだが、電話で話すのは実はこれが初めてのこと。それだけに込み上げる思いよりも、「緊張した」という気持ちのほうが大きかったと笑う。

ただすぐに試合が訪れるため、いつまでもよろこびに浸っているわけにはいかない。特にこの土佐CCは、昨年、2日間で4オーバーを叩き予選落ちした場所とあって、何度も「気を引き締めて」という言葉を口にした。

1年ぶりに回っても、「グリーンは昨年より硬く感じました。セカンドを平らな場所から打つことがない。傾斜地からのショットと風で余計に難しく感じる」というやりづらさは感じる。それでも「ラフはそこまで長くはないので、しっかりマネジメントすれば少しずつスコアは伸ばせる」という手ごたえを感じられたのは成長した証ともいえる。

「グリーン周りはオフに課題としてやってきました。そこがどれだけスコアにつなげられるか楽しみ。しっかり予選通過して、週末にかけて調子を上げていければいい」。連続試合アンダーパー記録も先週で24試合に達した。タフなコンディションのなか、それをまた更新すれば、師匠が期待する“2勝目”もおのずと近づいてくる。