年齢とともに飛距離が落ちるのは男性でも女性でも仕方がありません。その中で、自分の飛距離をしっかりと把握してプレーするのはなかなか難しいことなのですが、彼女はそれがしっかりとできています。納得のいくスコアでプレーできるように準備することに貪欲な気持ちを持っているのです。
プレーでのポイントは、自分に合った距離のティイングエリアを選びコンスタントにパーオンしていって、できるだけボギーを叩かないようにすること。これに尽きます。Xさんを見ていると、これをしっかり実践していることがよくわかります。
日本では赤いティマークをレディースティと呼んだり、ゴールドやシルバーのティマークをシニアティと呼んだりして、性別や年齢で区別したがる傾向にありますが、本来、ゴルフは老若男女が一緒に楽しめるゲームです。自分の飛距離に合ったティイングエリアをプレーヤー自身が自分で選んでプレーすればいいのです。
男性でも、飛距離が出ない人や年齢を重ねた人は、無理せず前のティから打てばいい。また、飛距離が落ちてきたらその中でスコアの目標設定を少しずつ変化させたりしていけばいいのです。自分で自分のゴルフが分かっている人は、こうして楽しむ術をご存じです。
前出の女性からエイジシュートのお知らせの電話をいただいた時には、びっくりしましたが、心から尊敬しています。私も、こんな風に年齢を重ねてゴルフを楽しみ続けることができたらいいなぁ、と思います。