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腰痛、模索し続けたクラブ構成の意図… 苦闘の21年終え語った“本音”【原英莉花・新春インタビュー】

腰痛、模索し続けたクラブ構成の意図… 苦闘の21年終え語った“本音”【原英莉花・新春インタビュー】

配信日時:2022年1月2日 12時00分

―20年12月に「全米女子オープン」に出場。この後『あら探しばかりするようになった』とも語っていましたが、現在その心境に変化は?
「これは、あまりいいことではないのかもしれないですけど、腰のこともあって高望みをしなくなりました。“今は何ができるんだろう”、そんな気持ちに切り替わっています。今までは、高みを目指して取り組んできたけど、その気持ちをポキッと折られてしまって」

―さらに昨年は“自主隔離”でペースをつかむことも難しかったのでは?
「2週間の隔離を3回経験しました。帰国直後は疲れもあって、『ひさしぶりに休みだ〜』って思えるんです。ただ、つまらないですし、家でできることなんて限られている。それでテレビをつけると、みんなは試合をしている。出たい気持ちや焦りもありましたね。(全英後、隔離明けで出場した21年の日本女子プロ)選手権は嫌でしたね。練習する時間もないなか、メジャーという獲りたいタイトルが待っている。自分の気持ちとプレーがかけ離れて、どう試合を運んでいいのか分からなかったというのが本音でした」

―そんな1年でしたが、印象に残っているプレーを挙げると
「記憶に新しいのは、(優勝した)エリエールの17番で決めたイーグルパットですね(※2)。気持ちもノッて、有観客のなかで応援が力になったなって感じがしました。カップに吸い込まれていく光景を見送っている時、自分が打った球ではないような気がして。初めて自分で感動してしまうようなプレーでした」
(※2=大会最終日、首位タイで迎えた17番パー5で8メートルのイーグルパットを決め、優勝を決定づけた)

―ただ腰痛などもあり苦しいシーズンでしたが、ドライビングディスタンスでは257.26ヤードでツアー1位に輝きました
「率直にうれしいですね。去年は体の状態があまりよくなかったのに、夏場とかはすごく飛んでいました。(契約する)ミズノさんのクラブは、やっぱりすごく飛びますよね(笑)」

■番手間の距離を模索し続けたクラブセッティング

―ではそのクラブについてお聞かせください。昨年はセッティング面でも試行錯誤を続けている印象を受けました
「ようやく終盤で、自分にマッチしたセッティングが完成しました。序盤は、ずっと何かを替えている感じで。記者のみなさんに『それはいつ替えました?』、『これはいつ替えました?』って、よく聞かれていましたよね(笑)」

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