稲見萌寧は今大会で2位以上に入れば、古江彩佳の順位に関係なく賞金女王が決まる。ところが初日は2オーバー・25位タイと出遅れ。巻き返しを図りたい2日目だったが、「72」とスコアを伸ばすことができずトータル2オーバー・23位タイと足踏みした。きのうに引き続き、「ショットが上手くいかなくてチャンスにつかなかった」と肩を落とす。
原英莉花はラインをこうやって読みます【大会ライブフォト】
稲見の今シーズンのパーオン率は75.96%で1位。このロングシーズンも得意のショット力で9勝を積み上げてきた。きのうは18ホール中14ホール、きょうは18ホール中13ホールでパーオンしているが、「全然乗ってないです」と本人としては納得がいかなかったようだ。4つあるパー5ではすべてバーディパットを打ったものの、獲れたのは一番距離の長い2番だけ。「ロング(パー5)ではグリーンが読み切れなかった」と悔しがる。
課題のショットの回復についても、きのうの「何をしていいか分からない感じ」から、「きのうは左できょうは右。左に曲がるよりは良かった」という程度。この不調はドライバーの飛距離にも影響を及ぼしている。「曲がるから振れなくなっている。このコースは地面が硬いので、強い球だと転がる。だけど当たってなくて弱い球でランも出ていない」と苦しんでいる。
そんな不調のなかでも「アプローチはそこまで悪かったわけではないので、その辺はマシかな」と稲見。今季のパーセーブ率&リカバリー率がともに1位というディフェンス力でズルズル行かないように耐えている。
