「そんなに一日通して悪くなかったんですけど」と上田。やはり敗因はリズムに乗れなかったこと。「ボギーが先にきてしまったことで、(そのあと)伸ばせなかった。風が強い中でチャンスについたパッティングが決まらなかったので、流れを上手くつかめなかった。最終日はどれだけミスが少ないか。流れ一つでどちらにもなった一日だったかなと思います」とグリーン上を敗因に挙げた。
賞金ランキング1位との真っ向勝負。「できる準備は最大限にしたつもりですし、パワー的な部分は若い選手に負けてないと思う」と力勝負には手ごたえがあった。一方で足りなかったのは流れが悪いなかでの“ミスの質”。
「ただ、実力が足りないことと、ゴルフは流れがすごく大事。もっと隙のない選手になるためにも、(ミスの)質的な部分は技術的に練習するし、ミスの振れ幅を少なくする練習も必要だと思います」
最終的に稲見と10打もの差が開いたが、序盤を見る限りは紙一重だった。ショット力も引けを取っていなかった。飛距離も勝っていた。それでも頂点には届かなかった。調子は悪くないだけに、残り2試合で優勝、そして悲願のメジャータイトルへもう一度自分を見つめなおす。
