これまで「兵庫県でいい成績がない」と苦笑いを浮かべる。ささきは故郷の加古川市の観光大使も務めているため、そこでの優勝となれば大きなPRにもつながる。「上位にならないと(観光大使であることを)言う機会もない。名刺はもっているんですけど、プロアマも少なくなるなかで、新しく会う人もいないのですごいたまっているんです」。地元を背負って臨む大会で、それを配り尽くせるような活躍を誓う。
2018年の「樋口久子 三菱電機レディス」が最後の優勝。さらに19年には賞金ランク89位に沈み、シード選手の肩書も失った。現在、獲得賞金は2653万9333円でランク52位。優勝すればもちろんだが、ここでの成績次第であとわずかに迫っているシード圏内の50位内浮上も十分可能だ。「シードを無くした年は、(シード入りを)考えられないくらい下にいた。今は前向き。賞金も高いのでトップ10に入れれば。気負わずプレーに徹したい」。いい時のプレーを取り戻し、賞金ランクと地元の知名度のさらなるアップといきたい。(文・間宮輝憲)