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「どうしてちょっとずつしか進まないんだろう」 メジャーVまたおあずけも…上田桃子が見せた意地

「どうしてちょっとずつしか進まないんだろう」 メジャーVまたおあずけも…上田桃子が見せた意地

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2021年10月4日 19時03分

上田桃子は大会自己ベストの2位Tフィニッシュも… 「どうしてちょっとずつしか…」
上田桃子は大会自己ベストの2位Tフィニッシュも… 「どうしてちょっとずつしか…」 (撮影:岩本芳弘)
<日本女子オープン 最終日◇4日◇烏山城カントリークラブ(栃木県)◇6550ヤード・パー71>

48度目のメジャー挑戦だったが、またしても優勝には手が届かなかった。それでも上田桃子は、平均ストローク73.788と多くの選手がスコアを落とすなか、「68」をマークし最後まで意地を見せた。

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「本当にショットが安定していて、バーディチャンスもたくさんありました」。その言葉通り、ショット、ショートゲームともに危なげないゴルフを続けた。前半に2つ伸ばすと、難関ホールが続く後半は、1バーディでボギーなしの安定感で、トータル8アンダー2位タイ。トータル14アンダーで優勝した勝みなみの強さが際立ったが、勝者になっていても不思議ではないプレーを上田は見せ続けた。

ツアー通算15勝を誇り、賞金女王、米国ツアーでの戦いも経験。長年トップ選手の一人として活躍を続けるが、ここまでメジャータイトルとは無縁だった。「気持ち的な部分も『行くぞ』という姿勢でずっといたので、また届かなかったかという感じ。今までメジャーを戦ってきたなかで一番調子は持って来れた」と充実していただけに、「どうしてこんなにちょっとずつしか進まないんだろう、というのが正直なところ…」と、やりきれない気持ちももちろん大きい。

特にこの「日本女子オープン」のタイトルは、「どうしても獲りたい」という悲願中の悲願。それだけに「ルーキーの時はそんなに重みが分からなかったけど、今は勝ちたいなという気持ちが強い分、余計に難しいと思う」と、その価値がプレッシャーにもなる。だが、難関・烏山城でも、ツアー屈指のショットメーカーらしいキレのあるショットを連発。心・技・体を整え、戦い切ることはできた。

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