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今季4勝目を挙げた小祝さくら フェアウェイキープ“ゼロ”で見せた技術力の高さ

今季4勝目を挙げた小祝さくら フェアウェイキープ“ゼロ”で見せた技術力の高さ

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2021年8月16日 07時00分

盤石なゴルフで短期決戦を制した小祝さくら
盤石なゴルフで短期決戦を制した小祝さくら (撮影:上山敬太)
NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日◇15日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6679ヤード・パー72>

決勝ラウンドは9ホール、2日間27ホールの短期決戦。2位に3打差の単独首位から出た小祝さくらが、ボギーなしの2バーディ「34」で回り、トータル10アンダーで2位のサイ・ペイイン(台湾)に2打差をつけて、「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」以来、5カ月ぶりの今季4勝目、通算5勝目を挙げた。

優勝インタビューで笑顔を見せる小祝さくら【写真】

スタート前は「3打差は自分が落としたら(差は)すぐに埋まってしまう。自分のゴルフをすることだけを考えていました」と、スコアを落とさないことが逃げ切りの第一条件とした。13番パー5の3打目を深いラフから30センチに寄せてバーディ先行とすると、14番パー4でも3メートルを沈めて後続を突き放す。その後もボギーを打たずに9ホールを回りきったが、技術の高さを見せるラウンドだった。

「ショットもパットも調子がよかった」と今大会を振り返ったが、パー3を除く14ホール中10ホールでフェアウェイをとらえて「64」をマークした第1ラウンドと違い、この日は、7ホール中、一度もフェアウェイをとらえられなかった。連日の雨で水分を含んで重くなったラフは、クラブのネックに絡んで左に飛んだり、打点がズレて飛ばなくなりやすい状況。ラフに入れると苦戦する選手が多い中、小祝は、7ホール中6ホールでパーオンに成功。スコアを落とすようなピンチを招かず、後続にスキを見せなかった。

決勝ラウンド進出者で唯一のフェアウェイキープゼロに思わず笑みをこぼしたが、「一番難しかったのは18番の2打目」。地面も水分を多く含み、ラフも重い。グリーンのすぐ左には池がある。ここで左に曲げて池に入れるとダブルボギーの可能性もあり、優勝争いが混とんとするシーン。「左にひっかけないようにカット気味に打ちました。上から入れないと打点が狂うなと思って打ちました」と振り返る。

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