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“下5m以内”をキープした申ジエの強さ 予選通過80%超え、藤田さいきの復活Vにも期待【辻にぃ見聞】

“下5m以内”をキープした申ジエの強さ 予選通過80%超え、藤田さいきの復活Vにも期待【辻にぃ見聞】

配信日時:2021年7月27日 07時30分

難関グリーンも抜群のショットで制覇!
難関グリーンも抜群のショットで制覇! (撮影:鈴木祥)
申ジエ(韓国)が逃げ切り優勝を決めた「大東建託・いい部屋ネットレディス」。2位に2打差をつけて最終日を迎え、全美貞(韓国)や渡邉彩香、濱田茉優、臼井麗香らが追い上げる中、後続の追随を許さず元世界1位の実力を見せつけた。大会初開催となった滝のカントリークラブを制したジエの勝利を、上田桃子らのコーチを務める辻村明志氏はどのように見ていたのか。

王者の貫禄 申ジエがこのガッツポーズ【大会フォト】

■“日本らしさ”が現れた難関グリーン 滝のCCの難しさ

例年の鳴沢ゴルフ倶楽部(山梨県)から舞台を変え、今年は北海道の滝のカントリークラブで初開催。アップダウンが激しい山間部のコース、初日から強まる風に多くの選手が悩まされたが、その難しさのひとつは、“日本らしい”グリーンにある。

「まず傾斜がキツく、基本的には上から速く、横から曲がる、下からは重いというグリーンです。その中でピンの手前をキープしつつ、どこまで突っ込んでいけるかの勝負でした」と辻村氏。手前に向かって傾斜があり、上から下に速いというのが日本のコースに多いグリーンの特徴。「海外だと四方に傾斜があって、何面かに分かれているコースが多いですが、日本の場合、まず上から下に速いという特徴」と、本コースでも上につけると難易度の上がるホールに多くの選手が苦戦した。

4日間の1ラウンド当たりの平均パット数を見ると、決勝に残った75選手中、7割以上の55選手が30パット超え。さらに、ホールごとの平均パット数を見ても1.9回を超えるホールが10ホールと難しさが伺える。

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