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「自分にとっての薬になる」 渋野日向子がバーディを獲りたい理由

「自分にとっての薬になる」 渋野日向子がバーディを獲りたい理由

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2021年7月25日 07時18分

当たって砕けろ! 渋野日向子、バーディラッシュで浮上なるか
当たって砕けろ! 渋野日向子、バーディラッシュで浮上なるか (撮影:鈴木祥)
大東建託・いい部屋ネットレディス 3日目◇24日◇滝のカントリークラブ(北海道)◇6578ヤード・パー72>

米国が主戦場となっても、日本での活躍を楽しみにするファンの姿は変わらない。なかなか流れをつかめないまま入った後半10番、3つめのバーディを奪った渋野の背中に、「日向子ちゃん、バーディありがとう!」と声援が飛んだ。

カッチョいいシブコ【大会フォト】

渋野にとって、これが帰国後2戦目。前週は予選落ちに終わり、今週は予選通過を果たしたものの、いまいち波に乗りきれない。3パットのボギーから始まった第3ラウンドは、3バーディ・1ボギーとスコアだけ見れば悪くはない。しかし、「朝からパターが合っていない感じがあったので、結果的にそれが最後まで出てしまった」と、惜しいパットが続く。8番でもアプローチで1メートルにピタリとつけてギャラリーを沸かせたが、続くバーディパットは打った瞬間に顔を上げ、見送ったボールはカップをそれて入らずパー。バーディ逃しのパーが目立ち、持ち前の笑顔は影をひそめていた。

そんな中、10番で6メートルのバーディパットをねじ込んだあと。初優勝する前から応援してくれていたファンのひとりから、背中を押すように声援が飛んだ。「2年前からずっと応援してくださっているかたで、バーディ数が少ないので言ってくれたんだと思います。すごくうれしかった」と、11番に移動する渋野の耳にも届いていた。

そのままパターの違和感は後半でもぬぐえず、パーを重ねてホールアウト。優勝争いからは遠い位置になってしまったが、2019年バーディ率1位の闘争心に火が付いた。「バーディは自分にとっての薬ですし、気持ちも前向きになれる。ショットもよくなってきているけど、欲を言えば、パッティングでバーディ率を上げたい」と、得意のパッティングを取り戻し、追い上げを目指す。

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