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連続ノーボギーを生んだアマも真似できるセットアップ PO進出の2人にはパターが入る技術的な理由アリ【辻にぃ見聞】

連続ノーボギーを生んだアマも真似できるセットアップ PO進出の2人にはパターが入る技術的な理由アリ【辻にぃ見聞】

配信日時:2021年7月20日 07時00分

一方、敗れた24歳の野澤にも「ショットもパットも覚醒してきたと思います」とただのラッキーパンチではない技術的な成長が見られたという。

「この1年で取り組んでいるスイング改造の成果として私が一番感じたのはダウンスイング時に頭、右肩が下がってしまう悪癖が改善されたことです。これにより、目の位置の上下動がかなり減って打点が安定してきました。また、頭、右肩が下がってしまうとスイング中に胸と手元との距離が変わってしまう。腕が縮こまり、スイング中に詰まりが発生してしまう。そうなればインパクトで体が開いて、体の正面でボールをとらえられません。それが改善され、手上げ手打ちが本当に少なくなりましたね」

パッティングにも向上が見られた。「アドレスに入りグリップしてからヘッドが動き出しの“間”が良くなりました。迷いがあれば動き出すタイミングが一定にならずリズムが悪くなってしまう。ここのテンポが良くなったからこそ、安定したパッティングができるようになりました」。この改善が3日間の平均パット1位を生んだのだ。

「野澤さんは飛距離、パワー、そして体力はもともと申し分ありません。そこに技術がさらについてくれば初優勝が見えてくると思いますよ!」

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくら、吉田優利、阿部未悠などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

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