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「“うまい”ではなく“強い”と思われたい」 菊地絵理香が“自分を変えて”つかんだ1勝

「“うまい”ではなく“強い”と思われたい」 菊地絵理香が“自分を変えて”つかんだ1勝

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2021年6月27日 16時39分

菊地絵理香、すさまじい安定感でビッグトーナメントを制した
菊地絵理香、すさまじい安定感でビッグトーナメントを制した (撮影:佐々木啓)
アース・モンダミンカップ 最終日◇27日◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6639ヤード・パー72>

菊地絵理香にとって、覚悟を決め、腹をくくり続けた4日間が終わった。2015年の「KKT杯バンテリンレディス」で初優勝を挙げてから、16年「スタジオアリス女子オープン」、17年「Tポイントレディス」と3年連続で勝利を挙げた。しかし、そこからは勝てない日々が続いた。ようやく手にした4年ぶりのトロフィー。久しぶりの勝利ということもあるが、なによりも「一皮むけられた」ことがうれしかった。

満面の笑みでトロフィーを掲げる菊地絵理香【大会フォト】

2位に4打差をつけるトータル16アンダー・単独首位で、最終日が始まった。逃げ切りを図るなか、スタートの1番で「得意」と話す下りのバーディパットを「イメージ通りのジャストタッチ」で決め、気分よくコースに出る。ここで同組で2位につける西郷真央に5打差をつけたが、その西郷は4番から4連続バーディを奪って猛追。「パッティングをしっかりヒットしてくる選手。チャンスについてなくても長いのを決めそうで、気が抜けなかった」。13学年下の後輩のプレーが、いい刺激になっていた。

9番パー3のティショットでは、西郷が池に落とした場面を見守った。ここは3日目まで難易度1位を誇ったキーホールだ。「流れを悪くしたくない。西郷さんが打って風も分かったし、ギリギリの番手で気合を入れて打ちました」。これがしっかりグリーンをヒットし、パーでしのいだ。終盤16番でも1.5メートルのパーパットを決めた時の心境を、「気持ちで入れた」と話す。この“気合”、“気持ち”という部分こそ、菊地の変化があらわれた部分だった。

「私は気は強いけど、心はすぐにポキポキ折れて弱い。これまでも大事なところで弱い自分が出てしまっていた。それが周りに伝わって、崩れそうなイメージを与えていたと思う。“うまい”と言われるよりも“強い”と思われたい。ここで変わらないと何も変わらないと思った」

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