最終組を回った1人の植竹は、「ほかの選手も同じ環境でやっているので、それは言い訳になってしまう」と前置きしたうえで、「距離感を目で感じて打つので、そこからの情報が不足すると影響する部分はありました」とこの“暗闇のなかのラウンド”を振り返った。
ただ最終日も、スタート時間が当初予定から1時間早まり午前7時になるほど、午後から天気が崩れることが予想されている。もし第2ラウンドがサスペンデッドになっていれば、短縮競技になることも十分に考えられた。しかしこの日の判断が、54ホールでの競技成立へ大きく前進させることになった。運営スタッフも最良の方法を模索し続け、競技終了を支えた。そして何よりも「選手が頑張ってくれました」と言って、感謝と安堵の表情を浮かべた。(文・間宮輝憲)