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勝率100%の“プレーオフ女王” 稲見萌寧が見せた土壇場の勝負強さ

勝率100%の“プレーオフ女王” 稲見萌寧が見せた土壇場の勝負強さ

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2021年4月11日 18時59分

“ここぞ”の勝負強さは折り紙付き 稲見萌寧が今季4勝目を手にした
“ここぞ”の勝負強さは折り紙付き 稲見萌寧が今季4勝目を手にした (撮影:岩本芳弘)
富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日◇11日◇花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース(兵庫県)◇6390ヤード・パー72>

“負けん気”と“冷静さ”。これが稲見萌寧の2週連続優勝を支えた。トータル5アンダーで並んだ好調・小祝さくらを、またしてもプレーオフのすえにくだした。

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18番パー4を繰り返す“延長戦”2ホール目。小祝が2打目のバンカーからのアプローチを、しっかりとピンに寄せたことを確認すると、自分のバーディパットに向かった。残りは8メートル。「最後は決めにいきました。これを決めないと勝てないと思った。入らなかったらもう1ホール。すべての体力を使うくらい気合を入れました」。ボールはキレイにカップに吸い込まれる。その瞬間、右手を高々とあげて喜びを爆発させた。

小祝に1打リードの状況で正規の最終18番を迎えたが、3打目のアプローチを2メートルまで寄せたものの決められずボギーを打った。気持ち的にガクッと来てもおかしくないが、「(プレーオフに)“もつれ込んだ”とは思わないようにしました。気分が下がってしまうので」とここで自らを保った。こう考えられたのには、こんな裏付けがある。

ここまでの4勝のうち2勝はプレーオフのすえつかんだもの。今回で3勝目となったが、その勝率は100%だ。本人も「(プレーオフには)自信があります」と言うほど。もともとが“追い込まれると力を発揮する”という性分。今回もプレッシャーがかかる場面に、「さくらさんとのプレーオフは楽しそうだな」と笑顔で向かっていった。

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