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「振り遅れる練習を」 渋野日向子に湧き上がった“欲”とその“効果”

「振り遅れる練習を」 渋野日向子に湧き上がった“欲”とその“効果”

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2021年3月26日 18時15分

プロにとって“刀“のドライバー 渋野日向子はどう操る?
プロにとって“刀“のドライバー 渋野日向子はどう操る? (撮影:佐々木啓)
<アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 初日◇26日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇ 6568ヤード・パー72>

この試合を終え米国ツアー転戦に入る渋野日向子は、初日を4バーディ・1ボギーの3アンダー・14位タイで終えた。前半からショットが左右にばらつくなかでもスコアをまとめ、トップと4打差の位置で2日目に入る。

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この日のフェアウェイキープは14ホール中8ホールとあって、セカンドショットをラフから打つ場面も多く目についた。渋野本人も「ショットが荒れていた」という自覚はラウンド中から感じとっていた。そして、その原因について「(ティショット時に)トップから切り返すタイミングが少し早いと思った」と分析する。

スイング改造の途中で起きた、この現象。これは「振り切りたいという欲」が湧き出たことによって生じたもの。「いつもより左に曲がる回数が多い。飛ばしたい欲が出たからだと思う」とも話す。だが、それが10番パー5で、いい方向にも転がった。ピンまで残り231ヤードから3番ウッドを握ると、「狙えるので振りにいきました」と2オンに成功。イーグルとはいかなかったが、10メートルからきっちり2パットで沈めバーディを奪った。

「いいなと思えるショットを打てる確率が上がった。ここまでの3試合に比べて、ドライバーの距離も飛んでいると思えた瞬間が多々ありました。振り切ることに怖さはない」と、着実に新スイングは体に染みこみ始めている。ひとまず明日に向けて、「変な言い方ですけど、振り遅れる練習をしたいですね」と微調整を施すが、次へのステップも予感させる言葉だ。

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