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風速18メートルで驚異のパーオン率90%超え! 土佐CCを制した稲見萌寧のショット力【辻にぃ見聞】

風速18メートルで驚異のパーオン率90%超え! 土佐CCを制した稲見萌寧のショット力【辻にぃ見聞】

配信日時:2021年3月16日 17時00分

抜群のショット力で3勝目を勝ち取った稲見
抜群のショット力で3勝目を勝ち取った稲見 (撮影:岩本芳弘)
2021年の国内女子ツアー第2戦は、稲見萌寧のツアー3勝目で幕を閉じた。持ち前のショット力を発揮して、永井花奈との3ホールにわたるプレーオフを制した稲見。今年も強風が吹き荒れた土佐CCの難しさと、それを制した稲見の強さを、上田桃子、小祝さくら、永井らを指導し、今大会でも松森彩夏のキャディを務めた辻村明志コーチが分析する。

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■強い上に巻く風は、ショットもパットも狂わせる

毎年強い風が吹く土佐CC。スコアが伸びずにプレーオフ決着が多い本大会だが、今年も強風が選手たちを苦しめた。

海と山に挟まれた本コースは、谷間で風が巻くため読みづらい。加えてアップダウンも激しくドッグレッグのホールも多いため、毎ショットごとに異なる強さ、方向の風を計算しなければならない。「アウトコースは山に風が当たって一方通行にはならないし、インコースは高台が多いので特に風が強くなります」と辻村氏は語る。2日目は最大瞬間風速18m/秒を記録し、アンダーパーはわずか13人のみだった。

風が惑わすのはショットだけではなく、グリーン上の感覚も狂わせる。もともとコンパクションが硬い上にこの強風。「パッティングのほうが、風は嫌な選手も多いと思います。ずっと同じ強さ、方向で吹き続けるならまだしも、風も色々な呼吸をする。グリーンの傾斜や、海の近くの芝目の難しさもありますが、風のせいでストロークのリズムも崩れるし、“ここに打ったら入る”というラインがなくなってしまう」。

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