「悪いのが長く続くと、メンタル的に悪いショットのイメージが残ったりする」。苦しい時期が長く続いていたが、そんなときに思わぬかたちで到来したのがコロナ禍。そこで時間ができたことが森田を救った。「家でゆっくりしたり、ワンちゃんと一緒に遊んだり」。それまでゴルフ漬けだった生活から、「人生の一つとしてゴルフが見られた」と、ストレスが抜けていくのを感じた。
不振を極めていた時期は「キャパオーバーしていました、心が」と、今では冷静に当時を述懐する。この数年間の経験を経て、新たな年のはじめは、「きのう、きょうで自信がついた」と笑顔が戻ってきた。まだまだ“いい時”に戻る途中ではあるが、ツアー2勝目を狙える好位置で決勝ラウンドへ。戻ってきた自信を、残り2日間で確信に変える。