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爆発力は大きな魅力 初の女子高生プロ・西郷真央がショットメーカーたるゆえん【ルーキーたちの中間通信簿・西郷真央】

爆発力は大きな魅力 初の女子高生プロ・西郷真央がショットメーカーたるゆえん【ルーキーたちの中間通信簿・西郷真央】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2020年12月18日 17時21分

ショートゲームの課題が浮き彫りになった理由として、コースセッティングがアマチュアのころとプロになってガラっと変わったことが1つあると思います。アマチュアの試合は距離もそうですけど、ピンの位置もそこまで左右に振ってきません。ですが、プロの試合はピンもグリーンを広く使って振ってくる。

西郷さんほどのショット力があれば、アマチュア時代はあまりグリーンを外すこと、パッティングが難しい位置につくことはあまりなかったと思います。ですが、さすがにプロのトーナメントとなればそうもいかないときがある。そのなかでグリーンを外したときに、まだ対応ができていないときがあるのかなという感じですね。ただ、そういうのもまた経験です。

逆に言えば、そのなかでパーオン率40位という数字はすでにショットはツアーでも通用しているということ。スタッツからも分かるように、西郷さんが爆発できるときはショットがビタビタついたとき。ショットの更なるレベルアップ、ショートゲームの底上げができれば初優勝もより近くなると思います。

飛距離の出るスイング・・・★★★★☆
もう1つ、西郷さんのショットを見ていて感じるのは、決して大柄とはいえない身長ですが、飛ばすのがうまいということ。もっと言えば、スイングを見ているだけで飛びそうな雰囲気がある。いま流行りのGGスイング(※)っぽいですよね。インパクトにかけて左膝を曲げながら外に流していきます。この動きで体の回転スピードを上げている。インパクトでは体がかなり開ききっています。石川遼選手はGGスイングではないですが、自然とそういう動きをしていますよね。

テークバックでフェースをシャット気味に上げていくことが、体が開くこととの相性がいいのだと思います。私はクラブを開いて上げるタイプなので合わなかった。体も開くとクラブが開き切っちゃいますから。GGスイング※をやっている他のプロを見てもシャットに上げる選手が多いと感じます。

また、トップからダウンスイングにかけての腕の動き。トップの位置から、腕を一回下にループじゃないですけど、ちょっと落としながら振っていきますよね。この動きはすごくいいと思います。高いところから下そうとするとどうしてもコックが解けやすいですし、コックが解けるとクラブヘッドが寝てしまう。そうなればヘッドの最下点がインパクトの手前になりすぎてしまいます。それに合わせてヒザの動きとしてはちょっと沈む。セルヒオ・ガルシア(スペイン)もそうなんですけど、こういうクラブをシャローに入れる動きもショットメーカーなのかなって思いますね。

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