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チップインバーディ発進にイーグル締めの渋野日向子 全米女子プロに弾みをつける内容もグリーン上では大苦戦【今週国内復帰戦】

チップインバーディ発進にイーグル締めの渋野日向子 全米女子プロに弾みをつける内容もグリーン上では大苦戦【今週国内復帰戦】

配信日時:2020年10月28日 15時13分

「前半は、なんでこんなにいいのか分からないくらいのスコアが出ていました。18番もイーグルパットを沈めることができましたしね。本当にいい流れで後半を迎えられたと思いますが、後半は本当に集中力がなかったなぁと思います。短いパットが入らなかったことによって流れが悪くなったなと思いました」

一度流れを崩すと取り返すのに時間がかかってしまっていた渋野。それでも3アンダーは上々のスタートだ。ところが2日目はグリーン上でまさかの事態が襲った。

12番まででスコアを2つ伸ばして迎えた14番。ショットはフェアウェイをとらえ、グリーンを狙うショットも悪くない。ところがファーストパットの距離が合わず、神経を使うパーパットが残りこれを外した。その後も同様の展開が続き、終盤では3ホール連続の3パットボギー。「いつぶりだってくらいだったので、ちょっとびっくりしすぎて泣きそうでした。ショットがいいぶん、本当にパターで足を引っ張っちゃった。久しぶりの感覚でしたし、すごく悔しかったです」。ライン読みがキャディとも合わず、未経験のポアナ芝の前にスコアを崩した。

3日目には3パットを回避し、ガマンのゴルフで2アンダー。ショットが好調だっただけにバーディパットを沈められないもどかしさも募ったが、最終日も同じような展開が続いた。だが最後の最後で笑顔が出始めた。

「残り3ホールまではかなり病んでいましたけど、そこからピンに絡むようなショットが打てて、5アンダーをやっと超えられたのでよかった。かなり救われました」。17番でピンをかすめるショットを放ちバーディを奪うと、最終パー5も2オンに成功しイーグル締め。「バーディを獲ったところはよしとして、パッティングが本当に足を引っ張った。もう萎えまくりました。自信がない。どんな距離であっても怖い」と反省点も口にしたが、ショットが絶好調だったという事実は次週につながる内容。手ごたえと結果が結びつかない中、トータル6アンダー・27位タイでこの大会を終えた。

4日間を通じてフェアウェイキープ率もパーオン率も高い水準をキープしたが、パット数は一度も「30」を切ることがなかった。パーオンしたホールでの平均パット数は「1.87」。上位陣は軒並み「1.6」、「1.7」台だった。渋野の4日間のパーオンホールは53ホールで、パットが上位陣と同水準なら合計で10打ほどは違ってくる計算となる。優勝したメル・リードのトータル19アンダーというスコアに対して、渋野に足りなかったのは明らかにパッティングだった。

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