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黄金世代のテクニシャン 河本結は“体の中心で回転する”【青木翔解説:最強女子のスイング術】

黄金世代のテクニシャン 河本結は“体の中心で回転する”【青木翔解説:最強女子のスイング術】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2020年6月24日 12時07分

米ツアーにも挑戦中 河本結のスイングを青木翔が解説
米ツアーにも挑戦中 河本結のスイングを青木翔が解説 (撮影:米山聡明)
国内女子ツアーが25日に初日を迎える「アース・モンダミンカップ」でいよいよ開幕する。久しぶりに女子プロたちの競演が見られるわけだが、トップ選手たちのスイングは今季どう変わった? 渋野日向子を全英チャンピオンへと導いた青木翔コーチに注目選手のスイングを解説してもらう。

黄金世代随一のテクニシャン 河本結の最新スイング【連続写真】

今季は米国女子ツアーにも挑戦中の河本結。すでに米ツアーの試合にも出場しているが、いよいよ国内開幕で成長の証しを見せる。今季はツアー2勝目と米国での活躍が期待されるキレ味するどい河本のスイングについて、青木は「体の左右の動きより回転を重視しています。黄金世代のどの選手よりもそこが顕著です」と表現する。

「スタンスを見るとわかりますが、これほど狭いスタンスの選手は女子ツアーではなかなかいません。これが回転力を早めることにつながっています」。体の中心で回る意識を持つことによって、スタンス幅は狭く、よりコマのように回転スピードを上げることができる。「上半身と下半身のねじれの出し方がうまいですね。フィニッシュを見てもらうと、左足がまっすぐ上に伸びずに、右に傾いて斜めになっています。ということは、左股関節の上で回転をしている証拠です」。

回転力の速いスイングでパワーを生み出すが、それに加えて河本には大きな特長があると青木は分析。「河本さんは球筋のコントロールもしています。とても器用な選手です。アドレスを変えるだけで、手先で球筋を調整していません。操作性もピカイチの選手です」」。思い切りの良い高回転スイングに器用かつ柔軟。日米を股にかけて活躍する河本に期待がもてそうだ。

解説
青木翔(あおき・しょう):1983年3月28日生まれ、福岡県出身。福岡大学ゴルフ部に在籍し、卒業後はツアープロを目指すも断念。コーチングの道に進み、数多くのジュニアゴルファーを教えてきた。2012年には自身のアカデミーを設立し、17年より渋野日向子のコーチに。現在は渋野のほかにも三ヶ島かなや野澤真央ら注目プロ、多くのアマチュアを指導する。

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