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“激動の1年”が終幕 悔し涙あり、笑顔あり…賞金女王へひた走った最終章【プレーバック・渋野日向子2019 11月編】

“激動の1年”が終幕 悔し涙あり、笑顔あり…賞金女王へひた走った最終章【プレーバック・渋野日向子2019 11月編】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2019年12月31日 08時00分

最後まで女王の座を争った鈴木愛(左) 渋野日向子の2019年シーズンが終わった
最後まで女王の座を争った鈴木愛(左) 渋野日向子の2019年シーズンが終わった (撮影:村上航)
賞金女王戴冠を目指しひた走っていた渋野日向子は、2019年シーズンの締めくくりとなる1カ月に“山と谷”の両方を経験することになった。

今年を象徴する1日…渋野日向子の全英最終日ハイライト動画

11月の始まりの日、渋野は台湾にいた。「全英AIG女子オープン」以来となる米ツアー「スインギング・スカーツLPGA台湾選手権」を戦っていたからだ。国内では賞金女王争いが大詰めを迎える時期だったが、世界ランクアップのために海を渡ることを選択。最終的には39位タイという結果に終わったが、「アメリカツアーの雰囲気は本当にいいなと思いました」と、異国の風に心地よさをおぼえた。

そして帰国後も、立て続けとなる米ツアー出場が待っていた。次なる戦いは、日本で開催される唯一のUSLPGA公式戦「TOTOジャパンクラシック」。日本ツアーの精鋭が集まる大会に、当然ながら渋野も名を連ねていた。初日には「高校時代からの憧れでした」という世界の飛ばし屋、レクシー・トンプソン(米国)とのラウンドも叶うなど、ここでもその雰囲気を楽しんだ。

しかし、プレーではモヤモヤが続く3日間となった。ショット面に違和感を感じながら、それをごまかしつつのプレー。それでも2日目を終えトップと6打差の7位タイにつけていた。だが最終日も「アイアンがインパクトの瞬間に緩んでしまっているのか、右や左に飛んでどうしようもなかった」と修正には至らず。最終的に13位タイで大会を終えることになった。

さらに、ここで米ツアー初勝利を挙げたのが鈴木愛だった。2週連続優勝というおまけ付きで、賞金をグングン加算した。渋野の賞金ランクも、ここで2位から3位に後退。「結果を出さないといけないなかで、出し切れていない。抜かれて当然」とサバサバした表情で振り返ったが、この瀬田で行われた大会が、女王争いをさらにし烈なものにした。

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