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女子ツアーは全英制覇・渋野日向子一色の2019年? いやいや、こんなに話題豊富でした【国内女子ツアー10大ニュース】

女子ツアーは全英制覇・渋野日向子一色の2019年? いやいや、こんなに話題豊富でした【国内女子ツアー10大ニュース】

配信日時:2019年12月29日 08時30分

■放映権問題で中止の大会が継続開催へ それに伴いツアー39試合を実施
昨年末に行われた2019年国内女子ツアー日程発表の記者会見。そこで配布された資料では、「KKT杯バンテリンレディス」、「中京テレビ・ブリヂストンレディス」、「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」の3大会が“消滅”していた。

これは日本女子プロゴルフ協会(LPGA)が帰属を求めていた、“放映権”に端を発したもの。LPGAの主張を認めないテレビ局、主催者側との軋轢(あつれき)などが連日報じられた。さらにこのうちの2試合が宮城、熊本と地震の被災地だったこともあり、選手のみならず、ファンや関係者からも大きな反発があった。

それを受け年明け早々の今年1月25日に、LPGAが同3大会の実施と、こちらも詳細が決まらずに「LPGA ウィメンズ チャンピオンシップ」という仮称のまま発表されていた大会を、例年通り「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」として行うことを発表。テレビ局側は「選手ファースト、ファンファースト」を実施の理由として説明した。だが、放映権について「理解してもらった」という小林浩美会長と、「話し合いは続く」というテレビ局側の見解に“食い違い”が見られるなど、火種がまだ残っていることをうかがわせる復活劇となった。

■制度変更後初のプロテスト、QTで泣き笑い
昨年2月にLPGAが2019年度からのLPGAプロテスト・LPGAクォリファイングトーナメント(以下QT)の制度変更を発表。QTの受験資格が「LPGA会員」のみになることが決まった。裏を返せば、これまでTP単年登録選手としてツアー出場を続けていた非会員は、特別な資格が無い限りQTを受けられず、翌年の出場権が得られないことを意味する。

そのため今年のプロテストは多くの非会員の選手にとって重要度が増すことに。安田祐香といった高卒組や、海外勢のアン・シネ(韓国)といった選手が合格するなか、16年の「ヨネックスレディス」で優勝経験を持つP・チュティチャイ、今年のステップ・アップ・ツアー賞金女王のヌック・スカパン(ともにタイ)や、三浦桃香といった注目選手が不合格となり、来年の“職場”を失った。

QT自体も受験者数が減ったこともあり、従来の4ステージ制から、ファーストとファイナルのみの2ステージ制へ変更。その会場では、プロテスト不合格ながらステップ優勝でQT出場権をつかんだ選手が、まさに“崖っぷちの戦い”を繰り広げるなど、例年とは一味違う気持ちで臨む4日間になった。なお来年単年登録できない選手は、推薦出場も不可能。改めてその厳しさを痛感する冬となった。

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