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“いい”コーチってどんなコーチ?辻村氏も唸る渋野日向子と青木翔の役割分担とは【注目プロコーチ鼎談】

“いい”コーチってどんなコーチ?辻村氏も唸る渋野日向子と青木翔の役割分担とは【注目プロコーチ鼎談】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2019年10月22日 07時14分

辻村:それは絶対にある。いつも思うんだけど、教えている選手ってインパクトの形は一緒なのに、トップとかダウンスイングとかはもうバラバラ。10人やったら10人大きく違う。ただ、インパクトでみんな形がパチンとハマるだけの話。そこだけが一緒なんだよ。それを見るといろいろ上げ方とかで悩んでいる方がバカくさいなって思っちゃう。トップがどことか関係ないじゃんって。

大西:僕最近悩んだことがあって。教えている一人の研修生の女の子が「GGスイング※をやりたい!」って言ってきたんです。でも、僕の中では、女子の選手には難しい、フィジカルがあってこそのスイングなのかなって思っているんです。だから、それはやらないほうがいいんじゃないって言いました。でも、本人は「やりたい」と言い続けていて。ずっと僕がやらないって言ってたら、他の部分もどんどんパフォーマンスが落ちて行っちゃったんです。

そういった気持ちの部分のサジ加減が、最近特に難しいなと感じています。でも、こうやって辻さん、翔さんの話を聞いて、そういうのを乗り越えてきての今の段階があるんだなってすごく勉強させてもらっています。

青木:例えばうちにいる研修生が「やりたい」って言ったら、「やれば?ぶっ壊れてもいいなら。知らないよ」って言うかな(笑)。

大西:そういったところのコミュニケーションですよね。コーチと選手がちゃんと向き合う姿勢を大事にしていかないと、いくらコーチがいいことを言っても伝わらないし、いくら選手がこうしたいって言ってもダメですよね。お互い気持ちが向き合っていないとできないものなんだなということですね。

それこそ辻さんも吉田優利ちゃんと向き合ってずっとやっているじゃないですか。そういったお互いの信頼関係、そういうのがあってこその良いパフォーマンスが出てくるのかなって感じます。

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