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畑岡奈紗が見せた二つの特技 基本に忠実だからこその応用力でメジャー2連勝

畑岡奈紗が見せた二つの特技 基本に忠実だからこその応用力でメジャー2連勝

配信日時:2019年10月7日 07時42分

日本女子オープンゴルフ選手権 最終日◇6日◇COCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコース QUEENコース(三重県)◇6479ヤード・パー72>

出だしの4ホールで2ボギー。一時は首位の座を同組の大里桃子に譲ったが、畑岡奈紗の強さはそこから光った。最後までブレないショット力と米ツアー仕込みの小技で日本タイトル4勝目。日本ナンバー1プレーヤーのすごみを見せつけた。

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第一のキーとなったのは5番パー4。前半はドライバーが右に行くことが多く、右ラフからグリーンを狙うことが多くなった。5番でもつま先上がりのラフから残り147ヤード。「ライは順目でしたが、風が左から来ていたので、どれくらいケンカさせるか」というショットは、フック系の回転が出やすいライを考慮しストレートに狙い、風とのプラスマイナスで見事ピン右1.5メートルにつけバーディとした。

8番の短いパー3で2.5メートルのバーディを決めて右のコブシを力強く握ると、続く9番でスーパープレーを見せる。1オンが狙えるパー4に設定された最終日。ほとんどの選手がドライバーを抜いたように畑岡も1オンに挑戦。ところがこれがグリーン右手前の木にあたり、左奥のピンに対して57ヤード残った。ここで披露したのは、基本に忠実なピッチアンドランだった。

270ヤード台のパー4。多くの選手が、グリーン左の狭いスペースを狙い、左ラフやバンカーに落とし、尾根の上に切られた難しいピン位置に対してバーディを奪えずにいたが、畑岡はミスしても狙いやすい右サイド。58度のウェッジで放たれたボールは低い弾道でグリーンの中央付近に着弾すると、そのまま吸い込まれるようにピンめがけて転がり、30センチにピタリ。場面、ライ、クラブ選択、すべてがかみあった見事なバーディ。チャンスホールを取りこぼすことなく、後半のバーディラッシュにつなげた。

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