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初めてでも“らしさ”十分 宮里藍はジュニアゴルファーに何を学んで欲しかったのか

初めてでも“らしさ”十分 宮里藍はジュニアゴルファーに何を学んで欲しかったのか

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2019年9月24日 12時16分

試合の上位5人に2020年の「宮里藍 サントリーレディス」予選会出場権が送られた
試合の上位5人に2020年の「宮里藍 サントリーレディス」予選会出場権が送られた (撮影:ALBA)
今回開催された「宮里藍インビテーショナルsupported by SUNTORY」は、プロが参加するジュニアイベントのなかでも珍しいものとなった。試合に加えてプロがジュニアに技術的なことを教えるレッスンがあるのはよくあるが、そういったレッスンはなし。その意図について宮里藍はこう説明した。

これは16年前…2003年日本女子OPにて、18歳の横峯さくらと宮里藍【写真】

「スイングとか技術的なものはそれぞれコーチもいますし、彼女たちはそれに対する時間というのはものすごく費やしてきていると思う。逆に言えばそれ以外のこと、ゴルフのアプローチの仕方、ゲームに対しての視野を広げるということが、あの年代はすごく大事なのかなと思って意識しています」

とはいってもただ試合だけを行ったわけではない。替わりに取り入れられたのが『Vision54』を通じたメンタルトレーニング。改めて『Vision54』を簡単に説明すると、宮里以外にもアニカ・ソレンスタムらが取り入れたメソッドで、「18ホールでバーディーを奪えば、スコア54だって達成できると信じる。その可能性を信じれば潜在能力を発揮できる」という考えが根本にある。プレー面では、毎プレーごとに考える時間の「思考ボックス」と、決めた後の実際にプレーする「実行ボックス」とに分けて、考える時間を分断して迷いを消すといった思考法などを用いるメソッドである。

今回のイベントに『Vision54』を取り入れた理由について、宮里はイベント開催前のSNSでこう綴った。

「私がアメリカで12年間戦えた理由の一つとして、メンタルトレーニングをあげます。ゴルフというスポーツはとても複雑で、メンタルスポーツだと言われてるにも関わらず、そこへのアプローチが難しく、環境も整っていません。技術的な事やフィジカルに関しては情報がどんどん進み進化していく中で、メンタルトレーニングだけは遅れを取っている印象です。そこで、早い段階でどういうアプローチの仕方があるのか、多くのジュニアに触れて欲しいといった思いが常にありました」

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